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教育理念と教育目的 ~ 科学で未来を拓く
科学は,数理,自然および生命を支配する原理や法則を探求する学問です。科学は人類共有の知的財産として文化文明の基礎を成していることはいうまでもありません。科学の対象は「未知なるもの」といえるでしょう。これを様々な原理や法則で解明することにより,新たな発見にたどりつきます。「未知なるもの」は科学の発展とともに絶えず新しく生まれ,研究室や実験室のような特別の場所だけでなく,町工場,医療現場,生活環境など至る所に見出すことができます。科学を発展させ,新しい知を生み出す原動力は,未知に対する飽くなき好奇心と,未知を明らかにしようとする不屈のチャレンジ精神です。「未知への挑戦」- これが自然科学の原点です。この原点に立って,理学部は次の様な理念のもとで科学・科学技術を担う人材の育成に取り組んでいます。
このような「科学で未来を拓く」人を育て,技術,企画開発,研究,教育など様々な分野に供給することによって,社会の未来を科学で拓くことが理学部の教育事業の目的です。
理学部は特別な専門分野の職能教育を目指す学部ではありません。しかし卒業生は幅広い応用力と深い追求力がある人材として社会で大活躍しています。その能力が,原理に立ち返ることができる体系的な基礎学識を源としているからです。一方,社会の未来を拓くためには,一職業人として必要な知識や技能だけでなく,人間性,社会性,国際性ほか,一市民としての高い教養を身につけることも重要です。これらの観点から,理学部は次の3項目を人材育成の目標として教育事業を展開しています。
DP1.(科学的知性/認知的要素)基礎科学的知識と技能を修得して自己の中に体系化し,それを基盤にして自律的に知的能力を発展させることができる。
DP2.(科学的解決力/精神運動的要素)数理的,科学的原理に遡って対象の本質を分析し,実証的な調査・研究を通じて課題を解決に導くことができる。
DP3.(科学する者の自覚/情意的要素)社会,文化,地球環境の観点から科学・科学技術の役割と責任を論じることができる。

「未知への挑戦」,その営みは自然科学という学問研究として整備され,人類の精神的,物質的豊かさを生み出す泉となっています。愛媛大学理学部はその泉の一つとして,未知なる世界を探究し,その知見を文化に取り入れ,文明に応用する活動をしています。さらにその活動を引き継ぐ次世代の人材を育成することも私たちの重要な仕事です。「未知なるもの」に挑み,「科学で未来を拓く」人を育てるために,理学部は次のような資質をもった,情熱あふれるみなさんを募集しています。
各学科では,それぞれの分野の特質を取り入れて特化したディプロマ・ポリシーとアドミッションポリシーを立てています。各学科のページで見ることができます。
理学部は自然科学の5基幹分野(数学,物理学,化学,生物学,地球科学)に対応して5学科を設置しています。各学科には履修コースとして主コースのほかに複合コースを用意し,境界領域の教育にも力を注いでいます。また,全学的に設置されたスーパーサイエンス特別コースの運営にも参画し,次世代を担う,優れた国際的な研究者を育成しています。
カリキュラムは共通教育科目(39単位以上)と専門教育科目(85単位以上)からなります。それぞれ表1のように授業目的に応じて区分されています。
表1.授業科目区分と授業目的 (授業科目区分と授業目的) (PDFファイル 113KB)
カリキュラムは,次の2つの基本方針に基づいて設計されています。
体系的基礎学識の獲得のために,
表2.授業科目区分の年次配置 (授業科目の年次配置) (PDFファイル 31KB)
学生みなさんに履修活動の自由度を保証して知的好奇心を満たすために,多彩な選択科目を配置するだけでなく,
ようにしています。また,早期卒業のための履修制度もあり,他コース,他学科,他学部,他大学への移籍についても柔軟な対応をしています。
各学科ページで学科ごとのカリキュラム・マップを見ることができます。
INCSは,基礎科学と応用科学の連携から成る教育・研究を支援し,異科学分野間の共同研究を育成,実践する施設です。愛媛大学における物理,科学,地球科学の研究活動のインフラとして重要な役割を果たしています。INCSは理学部の人材教育にも尽力しています。
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温暖化や有害物質汚染などによる地球規模の環境変化,世界的な人口増加などによる食料不足などが懸念される21世紀において,豊かな生物資源を育む沿岸地域の環境保全は非常に大切です。CMESは,瀬戸内海から世界をまたにかけた環境研究に挑戦している施設で,世界各地から収集してきた野生動物や土壌などの試料冷凍保存施設や新鋭調査船「いさな」も備えています。理学部の物理,化学,生物,地球科学の各学科はCMESと強い連携をもって研究と人材育成を進めています。
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GRCは,超高圧実験装置,放射光施設,大規模数値シミュレーション技術などを使って,地球深部の物質構成・運動(ダイナミクス)について先端的研究を行なっている施設です。また,GRCでは,これらを基礎にして材料科学や物理・化学などの学際的研究もすすめ,最近では世界最硬のナノ多結晶ダイヤモンドの合成に成功しています。多くの外国人研究者や留学生が滞在し,国際的な雰囲気もとで研究教育活動が行われています。理学部の数学,物理,化学,地球科学の各学科は,GRCと強い連携をもって研究と人材育成を進めています。
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生細胞を使わずに試験管内でタンパク質を生成する無細胞タンパク質合成法は愛媛大学で初めて確立されました。CSTRCが独自に開発した世界初の全自動タンパク質合成装置は,既に国内外で稼動しています。CSTRCは,この独自技術を基盤として,神秘的な生命現象を物理学や化学の言葉で理解する生命科学研究を展開し,さらにその成果を新規産業の創成に役立てる応用研究を進めています。理学部の化学科,生物学科とCSTRCは協働して研究と人材育成に取り組んでいます。
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RCSCEは,銀河,暗黒物質,宇宙の大規模構造,銀河中心核にある巨大ブラックホール,宇宙プラズマに関する幅広い分野をカバーし,綜合的に最先端の研究を行なっている施設です。理学部物理学科と緊密に連携し,理学部の人材教育の一翼を担っています。
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