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環境問題は科学や生物学の問題と考えられがちですが、実は多くの環境問題は海水や大気の運動という物理的現象の解明なしには理解できません。また、環境問題の本質を深く洞察するためにも物理的な考え方は非常に重要です。当分野では、潮汐流や海流などの海水の運動を扱う海洋物理学を専門の中心としながら、海の生態系のしくみや生物生産メカニズム、汚染物質の輸送・拡散メカニズム、これらに関連した環境問題の発生メカニズムなどに関する研究を、他の分野と連携して進めています。
研究の手法は、船舶を用いた現地観測、衛星や航空機によるリモートセンシング、先端技術による海洋長期モニタリング、高精度数値モデルによるシミュレーションやこれらに基づく理論の展開など、様々です。近年の中心的課題は、温暖化などの地球規模の環境変動が沿岸域の流れのシステムや生態系に及ぼす影響を解明することです。この課題を中心に、現在は下記のような関連課題に取り組んでいます。
●太平洋深層から瀬戸内海への栄養塩供給機構
●沿岸海域における栄養塩環境の長期変動機構の解明と将来予測
●近年頻発しているクラゲ類の大量発生の機構と移動・集積機構
●赤潮や貧酸素水塊発生の物理的機構
●アメリカのチェサピーク湾や東シナ海などの流れと環境変動機構
●東南アジアの養殖漁場の環境保全 |
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