潮流や密度流などの沿岸海域の流れの実態と、これらと生物生産機構や海洋汚染の機構の関わりを解明することを中心的課題としています。調査船や自動モニタリングシステム等を利用した現地調査、CMESの大型計算機を利用したデータ解析やシミュレーションをおこない、沿岸域の環境問題の解明にむけた研究に取り組みます。
主な研究テーマ
・豊後水道における底入り潮の研究
・貧酸素水塊や赤潮などの発生機構の解析
・養殖漁場の物質循環と環境変動の解析
・地球環境変動に伴う沿岸海域の環境変動の実態や原因の究明と将来予測
・沿岸域の環境変動の長期モニタリング
・インドネシアにおける養殖場の環境保全
・内部潮汐の反射・散乱
・河川プリュームの循環構造と挙動
・クラゲパッチのモニタリング
調査船、自動モニタリングシステム、リモートセンシング技術を利用した現地調査 



宇和海の夏季の海面水温分布

戸島周辺:図中の左下拡大図:
豊後水道中央部の強い流れと複雑な地形の影響を受けて強く混合されるため、戸島周囲の水温は周囲より低くなっています。

遊子(右上拡大図)および北灘(右下拡大図)周辺拡大図:
図中にみられる小さな点は養殖いけすです。養殖が営まれる岸近の水温は複雑に変化しています。

 最近の研究により、戸島周辺の強い流れは、養殖が盛んな内湾域の生物生産を高める役割を果たしていることが解明されました。

調査船による現地観測

調査船を利用して、水温、塩分といった物理データに加え、化学、生物のデータを取得します。

 右図で海面を白く覆っているのはクラゲです。
 クラゲの大量発生は、沿岸域における新たな環境問題として注目されています。


プロセス研究から将来予測まで沿岸域のシミュレーション 


瀬戸内海の高解像度数値モデル

 CMESが所有する沿岸環境シミュレーションシステムの大型計算サーバを利用して、瀬戸内海の流れや栄養塩輸送、生物生産メカニズムの解明をめざし、シミュレーションをおこなっています。

世界の沿岸域で研究を展開


 世界の沿岸域で研究を展開しています。これまでに、アメリカ、インドネシア、東シナ海などの沿岸域で活発に研究活動を行ってきました。各国の大学・研究機関と協力して共同研究を進めています。

 右図:チェサピーク湾(アメリカ)の研究高解像度モデルによって再現されたアメリカ・チェサピーク湾の流れ (左 :流れ、中央:塩分分布、右 :水深)
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