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受験生の皆さんへメッセージ
2017.08.21
「自由」は苦しい?

Data

児玉 麻美 講師

法文学部 教員
●法文学部
●ドイツ言語文化(文学)

 「レポートのテーマは自由に選んでいいよ!」と言うと喜んでくれる学生もいますが、「自由と言われると逆に困る」と悩む学生も存外多いです。それどころか「宿題を出してほしい」「読む本を決めてほしい」など、行動管理を頼まれることも。なぜ?先生に決められるのって嫌じゃない?と最初は不思議に思いましたが、たしかに「自由」には一種のプレッシャーがありますね。「留学はどうしよう?」「資格は?」「アルバイトは?」等々、大学生は至る所で自己決定を迫られますが、「何を選び、何を選ばなかったか」の結果はすべて「あなたらしさ」を形成する要素になっていきます。「先生の決めたやり方に従い、みんなとペースを合わせながら同じスケジュールをこなしてきた」という方にとっては、突然の「自由」は戸惑いをもたらすかもしれません。
 私は高校生の頃にヨーロッパ文学について勉強することを決め、二回生の時から大学院進学に向けての準備をはじめました。「本を読むのが好き」という単純な動機からの出発でしたが、「好きなこと=楽しいことではない」と気づいたのはずいぶん後になってからです。本を読むたび難問に出会い、それに対して自分の力が極めて僅かなものでしかないことを思い知るのは苦しいです。知らない状態の方が遙かに不安が少ないし、他人に決めてもらう方が楽に生きられますが、私は学生にそうなってほしくありません。それは「自由」ではないと思うからです。
 「自由に」なんて言われても、何が好きなのかなんて分からないし、自分にどんな適性があるのかも分からない……そんな不安を抱えながら大学へやって来る方も、きっと多いと思います。でも安心してください! 愛媛大学法文学部にはさまざまな研究を専門とする先生たちがいて、みなさんの中にある未知の関心領域をきっと一緒に探し出してくれます。急に野に放たれて味わう「自由」の感覚に戸惑いつつも、あらゆる事を試し、迷い、充実した大学生活を送ってもらえたら嬉しいです!

 

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