農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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農業機械・ロボットの自動トラブル回避システム持続可能な急傾斜地農業生産システム教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2農業機械システム工学上加 裕子 准教授食料生産学専攻 植物工場システム学コース持続可能な農業生産現場を支える超省力化技術キーワード電動農業機械、システム設計、モデルベースデザインの電動化に取り組んできました。注目されているのを知っていますか?究が進んでいます。26農業機械に対してもクリーンエネルギ化が必要になっており、農業機械電動化によって、運転中に発生する振動や騒音も大幅に低減され、とても快適な操作環境が実現できましたが、「振動」や「騒音」は、機械の状況を人間が五感で検知するのにとても重要な情報でした。低振動・低騒音によって、機械異常を検知できず、非常に大きな負荷がかかり機械の故障が発生したり、農作業精度が低下する要因にもなります。人間の五感に変わるトラブル回避技術を構築することで、電動農業機械の実用化につながります。この技術は、農業機械の自動化や農業ロボットにたいしても応用でき、人出不足の農業現場での超省力化技術として期待できます。多くの情報を利用してAIやロボット技術と融合した「スマート農業」が施設園芸や大規模な水田向けに様々な農業ロボットや情報収集技術の研愛媛県など瀬戸内では、急傾斜農地の割合が他の地域よりも高く、農作業は非常に過酷で危険を伴います。こういった場所こそ、農業ロボットが活躍すべきところです。人間が丁寧に行ってきた栽培管理作業をロボットでも確実に実施できるようにするには、栽培様式から見直し、機械適応性の高いものにする必要があります。栽培方法や圃場整備といった各分野の研究者の方々と協力しながら、急傾斜地農地の持続可能な生産を支えるための技術開発を行っています。企業・愛媛県と共同開発した電気トラクタの実験急傾斜柑橘園でのドローンによる農薬散布

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