農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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植物診断技術の開発植物情報を活用した植物工場の開発教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2食料生産学専攻 植物工場システム学コースキーワード植物工場、植物診断環境制御植物工場では温度や湿度、水や肥料などをコンピュータで測定し、適切に管理することができますが、その中で植物がどのように育っているかは人間が目で見て経験や勘で判断しているのが現状です。愛媛大学と井関農機は、人間の目には見えない光合成の機能を測る「植物生育診断装置」を共同開発し、農家の栽培を補助できるようにしました。当研究室では、それをさらに発展させるべく、様々なセンサを載せて他の植物の情報も合わせて計測するための研究や、栽培で必要な新たな情報を計測するための手法の開発を行っています。「植物生育診断装置」を利用して、植物の状態をデータとして記録することで、これまでわからなかったことが見えるようになりました。例えば、目で見ると順調に育っているように見える植物も、実は昨日の光合成の状態は今日よりも悪かったといったことが数値でわかるようになります。さらに、温度や湿度などの環境情報と合わせて解析することで、なぜ状態が悪かったか特定し、対策することでより良い栽培にしていくことが可能です。当研究室では、そのような植物情報の解析手法の研究や、自動で良い環境を作る植物工場システムの研究を行っています。植物工場設計工学(井関農機)坂井 義明 助教植物情報と環境情報を併せた解析光合成機能の診断31植物情報を中心とした新たな植物工場の開発

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