農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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バイオマスを中心とした地域資源利用政策に関する研究農村計画における農業と防災に関する研究教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2間々田 理彦 准教授地域資源管理食料生産学専攻 食料生産経営学コース地域資源のあり方について多角的な視点から考えるキーワード政策評価、バイオマス、農村計画バイオマスの利用は地域の環境保全に貢献しますが、費用対効果を考えなければなりません。そこで本研究ではバイオマスの利用に伴う地域環境への貢献や環境教育への活用等をはじめとするバイオマスを利用することによって得られる様々な「価値」を、地域の住民が示す経済的な価値として環境経済評価手法を用いて定量的に明らかにしています。また、「環境会計手法」という手法を用いてバイオマス利用プラントの環境価値計測に関する研究にも取り組んでいます。これは、バイオマス利用プラントの稼働におけるCO2の排出量と、生成物を利用した際に抑制されるCO2の排出量を環境会計手法により計測することで、プラントの環境保全効果や環境保全価値を明らかにしたものです。2018年7月の西日本豪雨災害では愛媛県でも多くの被害がありました。柑橘生産が盛んな愛媛県は傾斜地の農地も多く、予想を超える豪雨になると農地から土砂流失がみられ、今回の災害でも同様の被害が数多くみられました。この研究では、災害時の早期の復旧・復興を図るために必要な情報の整理や行動のあり方について「農業」の視点から考えることを目的としています。「農業」を中心とした地域計画は特に「農村計画」と称される学問分野となり、農村計画的観点から災害や防災について考えることは、農業が盛んな愛媛県では重要なことです。木質ペレット興居島33

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