農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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水産物流通・販売促進に関する研究新養殖魚・柑橘養殖魚の生産流通システムに関する研究教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2食料生産学専攻 食料生産経営学コースキーワード地域活性化、マーケティング、流通戦略わが国の水産業は、後継者不足・高齢化、漁場環境や水産資源の悪化、輸入水産物の台頭など内憂外患ともいえる厳しい時代を迎えています。その一方で、日本各地の水産の現場では、生き残りをかけたさまざまな取組みが見られるようになってきました。生産現場と流通大手が連携し、鮮度の良い魚介類をより大量に、より迅速に消費地に届けられる仕組みを構築しています。生産現場は、商品価値を上げる努力を講じ、流通側はニーズを拾い上げ産地と一緒に売れる商品作りに取り組んでいるのです。国内外の市場調査を通じて、流通・販売促進などの効果を、マーケティングの側面から分析し、地域漁業の活性化に貢献していきます。愛媛県では、水産業の活性化に向けてあらゆる取組を実施しています。その一つに柑橘の香りがする「フルーツフィッシュ」の開発に成功し、飲食店と連携することで新たなマーケットを開拓しています。また愛媛大学と愛媛県が共同して「スマ」という新しい養殖魚の開発に成功し、これを国内外に大きく販売しようとしています。国内市場では成功したフルーツフィッシュを海外に展開する際の流通戦略について検討しています。とくに北米マーケットは柑橘の香りに好感度が高く、売れ筋商品になるのは間違いないのですが、輸出入に関する制度や海外の流通システムの相違なども、検討していく必要があります。竹ノ内 徳人 准教授水産経営カナダ・バンクーバーで提供された鮮度抜群の愛媛産柑橘ブリ37海の恵みを活かして地域漁業の活性化

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