農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻健康機能栄養科学特別コースの教育・研究の特徴地域と連携した柑橘成分の機能性研究教育・研究内容紹介1食と健康に関するインドネシア研修教育・研究内容紹介2菅原 卓也 教授食品機能学生命機能学専攻健康機能栄養科学特別コース食品の健康機能を活用し、食べて健康になる方法を提案キーワード機能性食品、健康長寿社会、アレルギー改善健康機能栄養科学特別コースでは、食品成分の健康機能を明らかにし、食による健康長寿社会の実現を目指して教育・研究に取り組んでいます。特別コースにおける教育プログラムでは、学部4年間と大学院修士課程2年間をシームレスに連続させ、食と健康に関するより高度な知識と技術を修得し、食のエキスパートとして社会に貢献できる人材を養成しています。特に、実践力を身につけてもらうため、学生参加型製品開発プロジェクトを実施し、機能性を活かした食品を地域の食品メーカーとともに開発しています。これに加えて、海外研修により、食と健康をグローバルな視点で考察できる能力を修得した、地域と世界で活躍できる「グローカル人材」を養成しています。食品機能学教育分野では、愛媛県特産の柑橘に含まれる健康機能に着目して研究を進めています。特に、ポンカンに多く含まれるノビレチンや河内晩柑に特徴的に多いオーラプテンの機能に着目しています。ノビレチンには、花粉症を改善する抗アレルギー効果(図)やメタボリックシンドロームを改善する効果、慢性的な炎症を抑える効果があります。また、オーラプテンは、認知機能を改善することが確認されています。しかし、これらの成分の多くは、果肉ではなく、果皮に多く含まれるため、いかに果皮を美味しく食べられるようにするかが、柑橘の健康機能を我々が享受できるかの鍵になります。得られた成果をどう社会実装するかについても地域とともに取り組んでいます。産学連携による製品開発ノビレチンの機能性61

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