農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻食品成分はどのようにして機能性を発揮するのか?作用メカニズムの解明方法とその応用教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2村田 希 助教食品機能学生命機能学専攻健康機能栄養科学特別コース機能性食品成分の作用メカニズムを解明するキーワード食品成分、生体調節作用、メカニズム62ポリフェノールなどの機能性食品成分は化学物質の一種であることから、医薬品と同様に生体内標的分子へ作用することで影響を与える生体内シグナル因子として考えることができます。食品の機能性研究において「なぜ効くのか?」という入り口の研究、つまり、機能性に関与する標的分子を介した生体調節作用メカニズムの解明は、機能性食品を安全かつ適切に摂取するための大きな課題となっています。私たちは食品に含まれる機能性成分を探索し、その作用機構を解明すること、および機能性食品を構築することを目的として研究を行っています。現在、私たちは動物細胞の培養および実験動物などを使用することで食品成分の機能性を評価し、生化学的・遺伝子工学的手法を駆使してその作用機構の解明を行っています。カテキンやアントシアニンなどのポリフェノールは抗がん作用や抗炎症作用、抗肥満作用をはじめとする多彩な生体調節作用を有しており、その作用メカニズムの解明および新規の生体調節因子を探索しています。さらに、明らかになった作用メカニズムを利用することで食品成分や食材の組み合わせ効果を戦略的に立案することが可能となります。食品成分の作用に関わる分子の探索と応用食品成分の生体内作用メカニズム

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