農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
73/118

食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻木材からの有用化合物の調製柑橘からのセルロースナノファイバーの調製教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2生物環境学専攻 森林資源学コースキーワードバイオマス、変換、資源木材を700℃で熱分解することで水素と一酸化炭素を主成分とするガスに変換されます。このガスを触媒に通すことで石油、メタノールやジメチルエーテルなどの液体燃料に変換することができます。また、触媒を変えることで様々な化学製品、化学繊維、ゴム、プラスチックの原料となる化合物(ブタジエン)への変換も行うことができます。しかし、水素と一酸化炭素の混合ガスからブタジエンを合成する触媒の研究はあまり為されていません。この研究ではブタジエンの合成に適した触媒を探し、最適な反応条件を探すことを目的としています。最近、高強度素材としてセルロースから調製できるセルロースナノファイバーが注目されています。通常、セルロースナノファイバーは木材パルプをミルで細かい繊維で分散することで調製されますが、多大な時間とエネルギーを必要とし、製造コストが高い等問題があります。一方、柑橘はセルロースの含量が少なく収量が低いものの、セルロース繊維の分散が容易で製図コストが安い利点があります。この研究では柑橘の搾汁残渣からセルロースナノファイバーを安価に調製し、その特性を生かす利用法を検討します。木質バイオマス変換学枝重 有祐 准教授71木材から再生可能なエネルギーと資源を

元のページ  ../index.html#73

このブックを見る