農学部・農学研究科教員紹介パンフレット2020
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻水を使う(公平かつ効率的な農業用水の利用)地球温暖化や大気環境の変化と作物生育教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2生物環境学専攻 地域環境工学コースキーワード農業用水、生物気象、水循環科学技術が高度に発展しグローバル化が加速する現在、ますます深刻化する水不足や水害は、私たちに課せられた重要な問題です。この研究では、「水を使う」ことを技術的、社会的、歴史的、文化的に考えることで、その解決の道筋を探ります。地球温暖化、異常気象、大気汚染など、大気・水・土環境の変化(ストレス)は、作物(食料)の生育と生産に大きな影響を及ぼします。この研究では、高温環境や高CO2濃度環境で、作物が生理生態学的にどのように応答するか、光合成速度、気孔応答、クロロフィル蛍光誘導過程などを測定し、将来における作物の生育や収量の変化を予測します。また同時に、作物は生育しながら環境に影響を与えます(相互作用)。例えば水田が夏の暑さを和らげるのは、その機能の一つです。上記のような環境変化に対して、この研究では、作物がどのような影響を環境に逆に与えるか、微気象学的に明らかにします。大上 博基 教授地域水文気象学水田は水を分け合う文化水田の微気象観測87水とその循環は生命と自然環境を育む

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