農学部・農学研究科教員パンフレット 2025年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2環境中微量化学物質の簡易迅速分析技術の開発バイオマスからプラスチックをつくろう!!生物環境学専攻 環境保全学コースキーワード98環境産業科学(三浦)PCB分析前処理装置バイオマスから化成品川嶋 文人 教授地球環境の保全と持続可能な社会の構築のために!!環境分析、環境浄化修復、循環型社会構築※農学研究科研究グループ(ARG)「農環境・生態系の保全と食の安全に係る 包括的有害物質監視・リスク評価研究グループ」メンバ−我々が生活しているこの地球環境を守り未来に継承していくためには、環境の現状の見える化、つまり環境のモニタリングが必要になります。そのためには水や土壌、空気、そして食品や生物試料などの環境中に存在する様々な微量化学物質のモニタリング技術が求められています。私たちの研究室ではダイオキシン類、環境ホルモン、農薬、揮発性有機化合物(VOC)などの環境中の微量化学物質の分析技術の開発とその実用化を目標に研究を行っています。当研究室で開発された絶縁油中の微量PCB分析法や残留農薬分析法は産学共同研究の成果として実用化され分析機関で使用されています。化石資源の大量使用による地球環境の悪化や気候変動、資源の枯渇が予測される中、再生可能なバイオマス資源を輸送用燃料や各種化学製品などに変換する技術はバイオリファイナリーと呼ばれ、循環型社会の構築に資する技術として近年注目を集めています。私たちの研究室ではこれまでバイオディーゼルやバイオエタノールなどのバイオマス由来燃料の製造技術開発を行ってきました。また、糖を含む各種バイオマスからヒドロキシメチルフルフラール(HMF)を生成する技術の研究を行っています。このHMFはプラスチックや医薬品、化成品原料として使用することができるためバイオリファイナリーの主要原料として期待されています。

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