農学部・農学研究科教員パンフレット 2025年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2植物免疫、分子遺伝学、新育種技術生命科学から農学へ 〜基礎研究あっての応用研究〜植物の病気を研究する 〜植物病理学〜食料生産学専攻 農業生産学コースキーワード※農学研究科研究グループ(ARG)「スピード育種システム研究グループ」メンバー12植物病学病原菌侵入に対する免疫応答を分子レベルで解析八丈野 孝 教授植物と病原菌の攻防を分子レベルで解き明かすこれまで解決できなかった問題を新しい技術を使って克服できる時代になってきました。そして応用研究を行うためにはより一層、地道な基礎研究が大切になっています。私たちの研究室では、植物病理学の基礎から遺伝子工学などの最新技術まで学ぶことができ、基礎研究を通して諸問題の解決に貢献できます。植物の病気を学びたい、食糧問題や環境保全に分子生物学的に取り組みたい、遺伝子組換えに興味がある、植物免疫について研究したい、ゲノム編集やTILLING等の新育種技術で新しい作物を生み出したい、という人はぜひ研究室に参加してください。蛍光タンパク質を利用した細胞内局在解析植物は地球上のあらゆる生物の生命活動を支える源であり、私たち人間にとっては食料生産および環境維持に必要不可欠な存在です。しかし、作物をはじめとする植物は様々な環境ストレスにさらされており、食料確保や環境保全のためにいかに植物を保護するかが重要となってきます。実際に毎年、作物の総収量の30〜40%が病害虫によって失われています。植物の病気、特に病原体によって引き起こされる病害の仕組みを究明し、それを予防する方法を研究する学問が植物病理学です。植物にとっての医学です。私たちは、DNA、RNA、タンパク質の解析技術、バイオイメージング技術、遺伝子組換え技術等を駆使して、病原体がどのようにして病気を引き起こすのか、それに対して植物はどのようにして闘うのかを分子レベルで解明することを目指しています。

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