農学部・農学研究科教員パンフレット 2025年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2ゲノム編集、植物分子遺伝学、シロイヌナズナ食料生産学専攻 農業生産学コースキーワード※農学研究科研究グループ(ARG)「スピード育種システム研究グループ」メンバ−これまでも品種改良は「突然変異育種法」などで行われてきましたが、この方法では遺伝子にランダムに傷をつけるため、新品種の開発には長い時間が必要でした。一方、ゲノム編集技術なら、狙った遺伝子を正確に改変でき、短期間で効率よく品種を改良できます。ゲノム編集で未来の植物・作物をデザインする研究にチャレンジしてみませんか?でも、植物の遺伝子の多くはまだ謎に包まれています。誰にも知られていない遺伝子の中に、私たちの暮らしを変える新しい発見の可能性が隠されています。さあ、一緒に「まだ誰も知らない遺伝子」を探して、植物の驚きの仕組みを解き明かしてみませんか?次の大発見をするのは、あなたかもしれません!「植物ってすごいね.動かなくても生きていけるんだから」分子生物資源学分子生物資源学研究室HPの写真館につづく賀屋 秀隆 准教授分からないっておもしろい新しい技術でこれまでにない品種をつくる「ゲノム編集」って何?ゲノム編集は、遺伝子の中から狙った部分だけを改変できる最新のバイオテクノロジーです。この技術を使うことで、甘みが強い果物や病気に強い作物などを短期間で作り出せます。私たちは、愛媛県の特産である「カンキツ」をはじめ、消費者や生産者に喜ばれる新しい品種を開発する研究を進めています。誰も知らない遺伝子を探して、見つけて、調べてみる!「シロイヌナズナ」という植物を知っていますか?一見、道ばたに生えている雑草に見えるこの植物、実は植物分子遺伝学のスーパーヒーローなんです!たとえば、花を咲かせるタイミングを決める「FT遺伝子」や、花の形をつくる「ABCモデルの遺伝子」は、このシロイヌナズナの研究から発見されたものです。ゲノム編集技術によって白くした植物(タバコ)の葉17

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