農学部・農学研究科教員パンフレット 2025年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2水圏生物、生物多様性、生理生態水圏生物の多様性の保全水圏生物の生理・生態特性の理解食料生産学専攻 水圏生産学コースキーワード※学部教育は、生物環境学科環境保全学コースで実施しています。生物の多様性を保全するには、生態系の多様性、種の多様性および遺伝的多様性のそれぞれが密接に関連しているため、いずれの階層についても考慮する必要があります。この研究では、沿岸域の藻場・サンゴ・干潟生態系および漁業・増養殖業海域を対象として、そこに生息する生物の存在様式を明らかにし、それぞれの環境を保全することを目指しています。また、DNAマーカーを用いて保全すべき生物種および個体群の遺伝的特性を評価し、遺伝的多様性の面からもそれぞれの種および個体群について具体的な保全管理を行うことを目標としています。水圏生物を保全・増殖するにあたり、対象種の生理・生態について深く理解する必要があります。しかし、水圏に生息する生物は観察が難しく、生理的様式や行動様式を調べるのが困難です。この研究では、海水をかけ流しできる施設で水圏生物を飼育・観察し、それぞれの種が有する成長や行動などの生物学的特性を理解することを目指しています。また、地方自治体や漁業者と協力し、海域特性に適した養殖対象種の選定や飼育技術の開発を行い、地域に根差した増養殖業の活性化に貢献することを目標としています。水産環境科学磯焼け現象高木 基裕 教授水圏生物の生き方を知り共に生きるマダイの対峙行動39

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