農学部・農学研究科教員パンフレット 2025年度
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食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2遺伝子工学、組換えタンパク質、メタノール資化酵母組換えDNA技術でタンパク質を作る酵母の遺伝子組換え技術でタンパク質を作る生命機能学専攻 応用生命化学コースキーワード58遺伝子制御工学秋山 浩一 准教授独自の発想でこれまでにない未来を切り開こう我々の体の中では様々なタンパク質が働いています。これらのタンパク質がどのような役割を果たしているのかを知ることは病気の治療や薬の開発につながります。タンパク質の働きを調べるために、大量のタンパク質を研究材料として準備する必要があります。多種多様なタンパク質を準備することは極めて困難でしたが、この目的を可能にしたのが遺伝子操作による組換えDNA技術です。私の研究室では、大腸菌や酵母を使って様々なタンパク質を組換えDNA技術で作り、その働きを調べています。緑色蛍光タンパク質を作る遺伝子組換え大腸菌遺伝子組換え技術を使ってタンパク質を作る方法としては、最も古くからよく研究されているのは大腸菌です。簡単で安価にできるので、まずは大腸菌で行うのですが、大腸菌では作ることのできないタンパク質が多数あることがわかってきました。この問題を解決するため、私たちの研究室では酵母を使った遺伝子組換えを行い、タンパク質を細胞外に分泌させて、大腸菌ではできなかったタンパク質を作ることに成功しています。さらに多くのタンパク質を生産させるための手法を考案し、酵母細胞に遺伝子操作を施すことによって、目的タンパク質生産の増強方法を研究しています。赤色蛍光タンパク質を作る遺伝子組換え酵母

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