食料生産学科・専攻生命機能学科・専攻生物環境学科・専攻教育・研究内容紹介1教育・研究内容紹介2発酵、微生物、機能性食品伝統的発酵微生物の潜在能力を探る新しい発酵技術を、食と健康そして未来に役立てる生命機能学専攻健康機能栄養科学特別コースキーワード※農学研究科研究グループ(ARG)「生命機能科学応用開発グループ」メンバ−私たち人類は、微生物の存在を知る以前から、巧みにその力を利用してきました。伝統的な発酵技術にはそれぞれ特有の微生物が使われていますが、これらの微生物は元々は自然界で生息していたもの。ある時どこからか侵入し、たまたま人類に有益なものを作っていたに過ぎません。「人類に育てられた微生物はなぜ自然界の微生物より発酵能力が高いのか?発酵樽の中では使われていない能力があるのでは?」この答えをDNAやタンパク質のはたらきから探っていきます。発酵環境、自然環境それぞれの微生物を比較して違いを明らかにし、その潜在能力を未来の発酵技術にうまく活かすことを目指しています。私たちが生きる21世紀は、人類が存続するために大きな変革が求められている時代と言えます。「私たち人類が、健康で、自然とともにあり続けるためにはどのような技術が必要か?」小さな微生物の大きな力を借りてその実現を目指しています。研究室独自の微生物コレクションから、菌株ごとの「個性」について遺伝子・タンパク質・細胞レベルで明らかにし、「彼ら」に適材適所の活躍の場を与えることで、新しい食品機能性を付与した発酵食品や未利用資源の有効活用技術など、新しい発酵技術を創造しています。あなたなら無限の可能性を秘めた微生物の力を未来のためにどのように活かしたいですか?食品微生物機能学優れた能力を求めて酢酸菌を花や果実から分離する新しい機能性発酵食品を独自の酢酸菌で醸造する阿野 嘉孝 准教授微生物の力を未来のために63
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