ドット・イー レポート2025
17/32

第4期中期第4期中期目標期間における本学の取組目標期間における本学の取組採択事業に見る実践力−社会の期待に応える、入学者・卒業者大学の挑戦−の動向採択事業に見る実践力−社会の期待に応える、の動向入学者・卒業者大学の挑戦−愛媛大学の教育課程教育課程愛媛大学のデジタル情報自立・協働し未来を切り拓く人材の育成人材の輩出自立・協働し未来を切り拓く人材の育成デジタル情報人材の輩出ネーミングライツ事業ライツ事業ネーミング財務情報ご寄附のお願い財務情報ご寄附のお願い高度な学術地域産業×研究活動イノベーション研究活動イノベーション地域産業×高度な学術つなぐ人を地域医療への貢献と医療人の世界と地域を育てる育成・高度先進医療地域医療へのつなぐ人を貢献と医療人の育てる育成・高度先進医療FOCUSTOPICSなどの特色ある分野で、世界をリードする研究を実践し、さらに次世代を担う新たな先端研究拠点を育成することにより、地域にありながら世界とつながる大学であり続けます。また、さらなる最先端研究推進のため、学内全体の研究力強化に取り組みます。世界で初めてヒトのタンパク質をほぼ全て取り□えることに成功共同利用・共同研究拠点プロテオインタラクトーム解析共同研究拠点[PRiME](2022年度〜)ヒメダイヤを用いた超高圧下の氷の状態観察[地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)]共同利用・共同研究拠点先進超高圧科学研究拠点[PRIUS](2013年度〜)モンゴルをはじめとするユーラシア各地で国際的発掘調査研究等を展開1616視 点FOCUS視 点生物環境試料バンク(es-BANK)の試料総保有数が約1,500件増加共同利用・共同研究拠点化学汚染・沿岸環境研究拠点[LaMer](2016年度〜)共同利用・共同研究拠点化学汚染・沿岸環境研究拠点[LaMer](2016年度〜)最新鋭の観測装置で解き明かす宇宙の形成と進化5つのセンターの研究活動を支援し、愛媛大学の研究を高度化[先端研究高度支援室]生物環境試料バンク(es-BANK)の試料総保有数が約1,500件増加最新鋭の観測装置で解き明かす世宇宙の形成と進化界[宇宙進化研究センター(RCSCE)]と地域を5つのセンターの研究活動を支援し、愛媛大学の研究を高度化[先端研究高度支援室][沿岸環境科学研究センター(CMES)][沿岸環境科学研究センター(CMES)][宇宙進化研究センター(RCSCE)][プロテオサイエンスセンター(PROS)][アジア古代産業考古学研究センター(AIC)][プロテオサイエンスセンター(PROS)][アジア古代産業考古学研究センター(AIC)]理学・農学の研究者からなり、愛媛大学発のコムギ無細胞タンパク質合成に、タンパク質機能の解明を通じて生命現象の□に迫ります。タンパク質はク質と相互作用することで機能します。PROSは無細胞系での複合体再構成・、細胞内外での解析に向けた近位依存性ビオチン化酵素AirIDの開発に成功。合したプロテオインタラクトーム解析を細胞・個体レベルで展開し、相互作用を広げ、生命現象や病気の成り立ちを分子レベルで解明、がん・自己免疫・難治どの新たな診断・治療法開発を目指します。これにより、相互作用ネットワーク描出し、創薬基盤の強化にもつなげます。高圧実験や数値計算により、地球・惑星深部の物質構成、構造、ダイナミクスえ、世界最硬物質ヒメダイヤなど新規物質の探査・合成を行っています。は、48の海外機関を含む100機関以上(延べ約700人のGRC来訪者)との行いました。当年度の研究成果を2つあげます。一つは、ヒメダイヤを用いた以上での中性子回折実験により氷の高圧相の水素結合対称化を世界で初察したもので、地球や氷惑星内部での氷の状態の理解に寄与する成果では、マルチアンビル装置を用いた高圧高温実験により、地下2900kmのマ部の地震波超低速度領域の成因を提案したもので、地球深部での水の存在示唆しました。工学・医学・理学・農学の研究者からなり、愛媛大学発のコムギ無細胞タンパク質合成技術を基盤に、タンパク質機能の解明を通じて生命現象の□に迫ります。タンパク質は他のタンパク質と相互作用することで機能します。PROSは無細胞系での複合体再構成・機能解析と、細胞内外での解析に向けた近位依存性ビオチン化酵素AirIDの開発に成功。両技術を統合したプロテオインタラクトーム解析を細胞・個体レベルで展開し、相互作用研究の応用を広げ、生命現象や病気の成り立ちを分子レベルで解明、がん・自己免疫・難治性感染症などの新たな診断・治療法開発を目指します。これにより、相互作用ネットワークをより精密に描出し、創薬基盤の強化にもつなげます。先端的な超高圧実験や数値計算により、地球・惑星深部の物質構成、構造、ダイナミクスの研究に加え、世界最硬物質ヒメダイヤなど新規物質の探査・合成を行っています。2024年度は、48の海外機関を含む100機関以上(延べ約700人のGRC来訪者)との共同研究を行いました。当年度の研究成果を2つあげます。一つは、ヒメダイヤを用いた100万気圧以上での中性子回折実験により氷の高圧相の水素結合対称化を世界で初めて直接観察したもので、地球や氷惑星内部での氷の状態の理解に寄与する成果です。もう一つは、マルチアンビル装置を用いた高圧高温実験により、地下2900kmのマントル最深部の地震波超低速度領域の成因を提案したもので、地球深部での水の存在の重要性を示唆しました。ーラシアにおける鉄生産と塩生産を中心とした古代産業の研究を行っモンゴル科学アカデミー歴史·考古学研究所と共同した製鉄遺跡の発都博物院・四川大学との共同研究などの国際的な調査研究だけでなも愛媛県上島町宮ノ浦製塩遺跡の調査などを進めています。アジア・ユーラシアにおける鉄生産と塩生産を中心とした古代産業の研究を行っています。モンゴル科学アカデミー歴史·考古学研究所と共同した製鉄遺跡の発掘や中国成都博物院・四川大学との共同研究などの国際的な調査研究だけでなく、国内でも愛媛県上島町宮ノ浦製塩遺跡の調査などを進めています。沿岸海域の環境・生態系、地球規模の汚染に関する研究を行っ沿岸海域の環境・生態系、地球規模の汚染に関する研究を行っています。生物環境試料バンク(es-BANK)の試料総保有数がています。生物環境試料バンク(es-BANK)の試料総保有数が2024年度の1年間で、1,429件(種数9種)増加し、125,495件2024年度の1年間で、1,429件(種数9種)増加し、125,495件(種数1,477種)となりました。今後、新たに保存された環境・生物(種数1,477種)となりました。今後、新たに保存された環境・生物試料を化学分析に供試することで、対象物質の経年的なレベル試料を化学分析に供試することで、対象物質の経年的なレベルの変化を明らかにし、その特徴、要因、将来予測について考察をの変化を明らかにし、その特徴、要因、将来予測について考察を深めることが可能になります。 深めることが可能になります。 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) や X 線天文衛星 XRISM ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡 (JWST) や X 線天文衛星 XRISM など世界最先端の観測装置を用いて多くの成果を挙げていまなど世界最先端の観測装置を用いて多くの成果を挙げています。例えば、JWST で 129 億年前の宇宙に存在する遠方クエーす。例えば、JWST で 129 億年前の宇宙に存在する遠方クエーサーを観測し、明るく輝く巨大ブラックホールに隠れた親銀河サーを観測し、明るく輝く巨大ブラックホールに隠れた親銀河の星の光を世界で初めて捉えました。また、XRISM では大質量の星の光を世界で初めて捉えました。また、XRISM では大質量星の最期の姿である中性子星やブラックホールなど、極めて強星の最期の姿である中性子星やブラックホールなど、極めて強い重力を持つ天体の周辺で生じる高エネルギー現象を詳細にい重力を持つ天体の周辺で生じる高エネルギー現象を詳細に捉えました。これらの成果は英国の国際学術誌「Nature」等に捉えました。これらの成果は英国の国際学術誌「Nature」等に掲載されました。今後もさらなる観測を進め、銀河、ブラック掲載されました。今後もさらなる観測を進め、銀河、ブラックホールといった宇宙の重要な構成要素の□に迫ります。ホールといった宇宙の重要な構成要素の□に迫ります。研究支援部門と数理情報部門の2部門があります。リサーチアドミニストレーターとラボマネージャーが配置されている研究支研究支援部門と数理情報部門の2部門があります。リサーチアドミニストレーターとラボマネージャーが配置されている研究支援部門は、先端研究院の5センターの機能を強化するための包援部門は、先端研究院の5センターの機能を強化するための包括的支援、学内外との連携、研究環境の整備・マネジメントを行括的支援、学内外との連携、研究環境の整備・マネジメントを行います。専任・兼任教員からなる数理情報部門は、本学初の数理います。専任・兼任教員からなる数理情報部門は、本学初の数理情報系の研究組織として、高度な数値計算技術に基づき、学内情報系の研究組織として、高度な数値計算技術に基づき、学内外との連携による分野横断型の学際共同研究を推進します。外との連携による分野横断型の学際共同研究を推進します。などの特色ある分野で、世界をリードする研究を実践し、さらに次世代を担う新たな先端研究拠点を育成することにより、地域にありながら世界とつながる大学であり続けます。また、さらなる最先端研究推進のため、学内全体の研究力強化に取り組みます。世界で初めてヒトのタンパク質をほぼ全て取り□えることに成功・共同研究拠点インタラクトーム解析共同研究拠点[PRiME](2022年度〜)ヒメダイヤを用いた超高圧下の氷の状態観察[地球深部ダイナミクス研究センター(GRC)]・共同研究拠点圧科学研究拠点[PRIUS](2013年度〜)モンゴルをはじめとするユーラシア各地で国際的発掘調査研究等を展開先導的な研究拠点を育成・強化して最先端研究を推進し、愛媛から世界をリードする本学の強み・特色である先端研究センター等において、超高圧科学、沿岸環境科学、プロテオ創薬先導的な研究拠点を育成・強化して最先端研究を推進し、愛媛から世界をリードする本学の強み・特色である先端研究センター等において、超高圧科学、沿岸環境科学、プロテオ創薬特色ある分野で世界レベルの先端研究を推進特色ある分野で世界レベルの先端研究を推進高度な学術研究活動高度な学術研究活動05

元のページ  ../index.html#17

このブックを見る