愛媛大学教育学部案内2023
27/28

<求める入学者像>1.入学後の修学に必要な基礎学力としての知識や実技能力を有している。(知識・理解) ①高等学校で履修する国語、地理歴史、公民、数学、理科、外国語などについて、内容を理解し、高等学校卒業相当の知識を有している。(知識・理解、技能) ②教員養成カリキュラムを履修するのに必要な、教科にかかわる知識や、体育、音楽、美術などの実技能力を有している。(思考・判断・表現)2.物事を多面的かつ論理的に思考・判断することができ、自分の考えを的確に表現し、伝えることができる。(興味・関心・意欲)3.子どもの育ちや教育にかかわる諸問題に深い関心を持ち、教師として社会に主体的に貢献する意欲を明確に有している。(態度)4.積極的に多様な他者と協働し、対話を通して主体的に相互の理解に努めようとする態度を有している。〈抜粋〉<学部の教育理念と教育目的> 学校教育は、社会の発展を牽引する人材を育成するための中心的な機能です。教育学部は、その学校教育を支える優れた教員を輩出することにより社会に貢献することを使命としています。 教育学部学校教育教員養成課程は、初等教育コース(幼稚園・小学校教員)、中等教育コース(中学校・高等学校教員)、特別支援教育コースからなり、実践的なカリキュラムと、相互に尊重し啓発しあう学びを保障することで、確かな教育実践力と豊かな人間性とを兼ね備えた学校教員を養成します。<学習の到達目標>(知識・理解)1.教育と教職に関する確かな知識と、得意とする分野の専門的知識を修得している。(技能)2.教育活動に取り組むための十分な技能を身につけている。(思考・判断・表現)3.教育現場で生じているさまざまな現代的諸課題について、専門的な知見をもとに、その対応方策を理論に基づいて総合的に考え、その過程や結果を適切に表現することができる。(興味・関心・意欲、態度)4.教師としての使命感や責任感を持ち、自己の課題を明確にして理論と実践とを結びつけた主体的な学習ができ、自主的に社会に貢献しようとする。〈抜粋〉学部のアドミッション・ポリシー(AP:入学者受入の方針)学部のディプロマ・ポリシー(DP:卒業認定・学位授与の方針)愛媛大学 教育学部長小助川 元太Ehime University Faculty of Education26KOSUKEGAWA Ganta 新型コロナウイルスの世界的大流行によって、これまで当たり前にできていたことができなくなり、私たちの生活は一変しました。このウイルスの恐ろしさは、その感染力もさることながら、人と距離を保たなければ感染を防御することが難しいという性格を持っている点です。個体同士がコミュニケーションを取りながら社会を形成することで生き延びてきた人類にとって、この状況は死活問題に繋がるものともいえます。 幸いにして、在宅勤務が可能なオンライン会議システムが開発され、自宅に籠もっていても、パソコンやスマートフォン・タブレットなどの携帯端末を通して人と繋がることができる環境が整っていたため、人々はそれらを利用することによって、こうした状況に何とか適応しようとしています。その意味では、テクノロジーの発達が人類を救ったといってもよいのかもしれません。ただし、忘れてはならないのは、たとえどんなに便利な機器が開発されても、それはあくまでも人類を補助する道具に過ぎないということです。 たとえば、学校現場におけるICT機器活用については、以前からその準備が進められていましたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響もあり、全国の学校で環境整備が急ピッチで進められています。今後は授業でのタブレット端末使用やデジタル教材の活用は当たり前となるでしょうし、こうしたICT機器やデジタルコンテンツをうまく活用することによって、子どもたちが主体的に学習に取り組むことを促す良い効果も期待できるでしょう。とはいえ、それはあくまでも道具や方法が変わっただけであって、教育の本質的な部分を担っているのは人間同士のコミュニケーションであることに変わりはありません。 新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として2020年3月から全国で実施された一斉休校が子どもたちの心に与えた影響の大きさについては、さまざまな機関による調査結果にも見られるところです。また、卒業式、入学式、修学旅行等の学校行事の中止または変更、部活動の大会中止や縮小など、学校生活が制限されたことによる子どもたちへの影響についても、今後検証がなされていくものと思われますが、少なくとも学校がこれまであたりまえに行ってきた教育活動が、子どもたちの成長にとっていかに大切であったかが再認識されることは間違いないでしょう。その意味で、成長期における良質な学びの場としての学校の役割が、今ほど注目されている時代はないのではないかと思います。そして、その学校現場において子どもたち同士のコミュニケーションを支え、その成長をサポートする専門職、学校の先生の果たす役割は、今後ますます重要となってくるでしょう。 みなさんも、今の時代にこそ必要とされるやりがいのある職業、学校の先生を目指してみませんか?愛媛大学教育学部では、地域の教育界と連携しながら、将来先生になりたい学生を全力でサポートします。今の時代にこそ必要とされる「学校の先生」を目指してみませんか?Message学部長からのメッセージ

元のページ  ../index.html#27

このブックを見る