05Course私たちの文化的な生活は、人工構造物とそれを取り巻く自然環境からなる「社会基盤」によって支えられています。安全、快適で持続可能な社会のためには、土木技術によって社会基盤の整備と維持管理を続けていくことが必要です。社会基盤工学コースでは、世界最高水準にある日本の土木技術を継承し、さらに発展させていくことができる人材の育成を目指します。気候変動やグローバル化などにともなって進行する社会の変化にも柔軟に対応できるように、最先端の研究に取り組むスタッフによる実践的な教育を行います。02最新のデジタル技術建設業務では、測量調査から設計、施工を経て社会基盤を整備し、その後長い期間にわたってその維持管理を行います。近年ではこの建設業務への「ICTの全面的な活用」の導入による生産性向上が進められています。このような社会の要請に応えられる土木技術者の養成のため、本コースでは、実際の測量や設計の現場で用いられている、もしくは現在導入が進められている最新のデジタル技術教育を行っています。03現場を意識した教育大量生産される製品はそのデザイン過程において何度も試作と改良を重ねることが一般的です。一方、社会基盤施設は整備される場所やそれを取り巻く自然環境が全く同じであることはなく、すべてがオーダーメイドであり、一品生産です。それゆえに土木・環境分野の仕事は常に現場を意識して行わなければなりません。本コースでは現場見学を通して設計を行うといった実践的な演習を行っています。日本の土木技術の発展を担う人材の育成01基礎理論から実践まで社会基盤の整備と維持管理を担う技術者は、土木工学の基礎理論とそれを現実の課題に応用する能力の両方を持ち合わせていなければなりません。そこで本コースではすべての学生に対して、構造力学、水理学、土質力学、土木計画学、建設材料学といった土木工学の基礎理論の教育を行います。さらに、それらの応用となる実験実習までの教育を体系的に行っています。■社会基盤工学コースのPOINT社会基盤工学コースInfrastructure Engineering
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