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 硬式庭球部の創部は1919年、愛媛大学の部活でも屈指の歴史を誇っています。現在は男子29人、女子ガンに活動しています。「私たちの目標となるのは全日本大学対抗テニス王座決定試合(通称:王座)。そこでの1勝に向けて、団結できる環境づくりに全員で取り組んでいます」と中川雄貴主将。藤田結衣女子主将とともにチームを牽引しています。コロナ禍により練習日や練習時間は制限されていますが、各自が目標意識を持ち、男子は中四国地区一部昇格、女子は王座ベスト8を目指して効率的に汗を流しています。 部には監督やコーチはおらず、運営も指導もすべて学生主体で行っているのも特徴。「今、自分が何をするべきか」を各自が考えながら行動することで、自主性や自立心が養える環境も自慢です。試合形式の練習では、誰に言われることなくコートの外で球拾いをする部員がおり、そんな姿からも「団結」や「自主性」がうかがえます。 そんな部員たちを応援してくれているのが、卒業した先輩たち。「技術面の指導や活動のサポートなど、いろいろな面でバックアップしてくださっています」と中川主将と藤田主将。創部から102年の歴史を誇る部ならではの、人と人のつながりも強みとなっています。 昨年は王座が中止となり、恒例の合宿も取りやめを余儀無くされました。いろんな我慢はこれからも続くかもしれませんが、仲間とともに前を向く姿が清々しさを感じさせてくれました。シリーズ愛媛大学「われら、一番星!」愛媛大学硬式庭球部困難を経験したからこそテニスができる喜びはひとしお。Ehime Univ.TennisClub学年や学部の垣根を超えて、生き生きと活動する部員たち。2019年に王座全国大会出場を果たした女子主将の藤田結衣さん。「全国大会の経験は財産となりました。後輩たちにも伝えていきたい」と微笑みます。これまでに得たトロフィーや賞状の数々。今年も大会が開催されることを願っています。15人が所属しており、「団結」をスロー中川 雄貴さん愛媛大学硬式庭球部男子主将(愛媛大学農学部生命機能学科4年生)一時期は練習もできず、私を含めて部員のモチベーションは下がってしまいました。でも、何とか前を向きたいと、練習ができない時期にテニスに関する本を読んで発表しあったり、ZOOMで筋トレしたり、少人数でランニングをしたりしました。その時期を経験したからこそ、仲間と練習できることに幸せを感じています。今、全員が「王座で勝ちたい」という気持ちで団結しています。先行きは不透明ですが、勝つことだけではなく、この練習の日々、プロセスも糧にしたいというのが願い。テニスを通じてそれぞれが成長できれば嬉しいですね。18

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