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|池本さんが、愛媛大学農学部に 進学した理由は? アトピー性皮膚炎の家族がおり、食の観点から改善ができないかと考えたのがきっかけ。愛媛大学農学部に、食品機能学に関して先進的な研究に取り組んでいる研究室があることを知り、進学を決意しました。また実家の庭で花や野菜を育てていたことから、「農」の分野に馴染みがあったことにも、知らず知らずに影響されたかもしれません。|大学時代に身につけた能力で 今に役立っていることは? 研究室では細胞の観察やマウスの世話などで、時間管理が必須。授業やアルバイトの時間を考慮しつつ、スケジュールを立てる日々でしたので、スケジューリング能力を養うことができました。また、実験レポートの提出、データ編集の手法、ポスター発表で身につけたプレゼンテーション能力は、社会人になってからもとても役立っています。パワーポイントやエクセルの使い方も含めて、細やかに指導していただけたことが、実務能力として今に生かせています。|所属する品質保証室はどんな 業務を担っているのでしょうか? 安心・安全な商品を提供するために、衛生的な生産ラインを維持し、高品質な商品を安定供給するための管理を担う部署です。常に第三者的な厳しい視線を持つことが求められており、あわしま堂の信頼を生み、守るためのやりがいに満ちた仕事だと自負しています。衛生教育も担当しており、良い人間関係づくりと円滑なコミュニケーションを心がける日々です。|後輩たちへのメッセージを。 恩師の菅原卓也先生は「大学時代にはとことん研究に励みなさい」という指導をされており、私は一生懸命に取り組みました。しんどい思いをしたこともありましたが、それが地肩の強さになっているように思います。コロナ禍で大変だとは思いますが、すべての経験が未来に繋がるものと信じて頑張って欲しいと思います。大学時代の経験のすべてが私の財産となっています!「食を通して健康に寄与したい」との思いを抱いて愛媛大学農学部・大学院農学研究科で学んだ池本理子さん。現在は和洋菓子の製造メーカーである株式会社あわしま堂品質保証室に勤務しています。のどかな環境と恵まれた人間関係のもと、会社の信頼を担う部署で頑張る池本さんに、大学時代の学びが今にどう生きているかなどをうかがいました。池本 理子さん1986年、徳島県鳴門市生まれ。徳島県立鳴門高校卒業後、愛媛大学農学部に進学。大学院農学研究科修士課程修了後、2011年4月に株式会社あわしま堂入社。製品開発室を経て、現在は品質保証室に所属。プライベートの息抜きはカフェめぐり。コロナ禍収束後は、再開したいと考えている。Profileバリ島での学会発表にて。「研究室に留学生もいたので、学生時代にグローバルな視点を養うこともできました」と池本さん。[シリーズ]愛媛大学・卒業生を訪ねて20

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