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筆頭は私(笑)。早々に「半変人の会」を始めます。ユニークな人材が活躍できるのも、ダイバーシティといえるかもしれません(笑)。 まず教育においては、科学的知識と論理的思考に基づいた想像力を持った自立した人材を育てたい。これは生き残るために必要な能力であると考えているからです。例えば新型コロナウイルスについても、どういう風に感染するのかという知識に基づいて、感染しないためにはどんな行動が必要かを考えることが肝要。自分の今の行動が、自分に、周りの人に、コミュニティにどのような影響を与えるのかを論理的に想像できる力を身につけて欲しいと考えています。 また日本の大学は25歳以上の学生が圧倒的に少ない。今後は高齢者も「高齢労働者(働く高齢者)」となることが求められますから、リカレント教育の推進により、多様な世代の学び場となることを願っています。社会人経験のある人たちとふれあうことは、若い学生にも良い影響をもたらすと思っています。というのも、終身雇用は幻想となり、転職が当たり前になりつつある現代、誰もが自分の人生を自分で設計することが求められます。海外からの留学生も含めて、大学は多様な人、多様な価値観と出会える場となっていくべきです。 愛媛大学の財産ともいえるのが、愛南町の南予水産研究センターや四国中央市の紙産業イノベーションセンターなど、行政、業界団体、ステークホルダーと協働している「地域産業特化型研究センター」です。これらは地域の産業に直結した研究を行っており、大きな成果を生み出しているのは周知のところです。さらに西条市、西予市、東温市、松山市に地域協働型のセンターを設置し、地域の課題解決に取り組んでいます。こうしたセンターの大きな特徴ともいえるのが、地域にその拠点を置いていること。他大学でも地域との連携を目的としたセンターを設立している例は多数ありますが、それらのほとんどはキャンパス内に設置されています。 こうしたユニークな取組みができたのは、地域からの設置要望が愛媛大学に寄せられたこと、そして地域の多大な協力が得られたこと。いわば結果論なのですが、要望に対してフットワーク軽く対応してきたことは評価に値すると思います。当然のことながら活動においては、地域のサポートが必要ですから、ステークホルダーの方々にはしっかりと評価していただき、運営を応援していただきたいですね。 高校時代はバレーボールをしていましたが、運動はすっかりご無沙汰ですね。車を運転するのが好きなので、仕事がらみではありますが愛媛県内をドライブするのが唯一の息抜きでしょうか。また、休日は昼夜逆転の生活になってしまいがちで、休日前夜は一晩中、文書作成などをしています。朝になって、慌てて寝て、夕方ぐらいまでぐっすり(笑)。体には良くないかもしれませんが、静かな夜ははかどるので、やめられそうもありません。|仁科学長が描く愛媛大学の将来像は。|地域との関わりについてはいかがですか。|お忙しい日々だと思いますが、 息抜きはどうなさっていますか。full of live information on Ehime University特集「愛媛大学新体制スタート」(ごうだ みゆき)○○会社「地域における知の拠点」としての多機能化全世代対応型のWithコロナ社会で、愛媛県で生まれた人の人生に、愛媛大学はどのように係われるのか?愛媛県で生まれた人の一生地方・地域での働き方0歳愛媛大学はどのように係われるのか?学部教育大学院教育産官金民との連携による新技術開発※撮影の際のみ、マスクを外しています。都市圏の企業22〜24歳1971年生まれ。1993年3月に愛媛大学教育学部小学校教員養成課程卒業後、同年に南海放送株式会社に入社。アナウンサー、ラジオディレクター、報道記者としてキャリアを積む。2010年に同社を退職後は、フリーアナウンサーとして幅広く活躍中。リモートワーク複業ファーストキャリア45〜55歳75歳知的財産を活用した起業支援社会人リカレント教育(技術系/地域活性化)起業地域での活動セカンドキャリアサードキャリア6フリーアナウンサー合田 みゆき

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