人文社会科学研究科ガイドブック2024
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15Ehime University Graduate School of Humanities and Social Sciences<教育理念と教育目的> 「産業システム創成」は、「産業システム」という研究対象となる基幹概念に、「創成」という教育目的を添えたものです。地域の産業や経済活動の諸課題は多様化と重層化が進んでいますが、これらの諸課題を解決するためには、従来の経済学の各専門領域及び関連領域を包括的·統合的に理解し、地域の産業や経済活動の全体を俯瞰して、適切な解決策を提示する必要があります。よって、本専攻では、産業の各構成要素やそれを取り巻く社会的な環境·諸資源、及びその有機的関連性の中で適切なマネジメントとイノベーションを行い、新たな価値を創ることを教育研究目的としています。<育成する人材像> 産業システム創成専攻では、経済·経営、環境·資源のマネジメントに関する高度な専門的かつ分野横断的な知識及び課題分析力を有し、理論を中心とした研究力とともに、理論を実践的に活用する実践的研究力を身につけ、新たな価値創造·持続可能な成長へつなげることのできる人材を育成します。<学習の到達目標>1. 専門分野の知識と理解<修了認定・学位授与> 産業システム創成専攻の定める教育課程を修め、規定する期間以上在学し、厳格な成績評価に基づき所定の単位を修得し、修士論文又はリサーチペーパーを提出してその審査を受け、修了要件を満たした学生に対して、修了を認定し学位(修士)を授与します。<教育課程の編成と教育内容>1. 社会科学の高度な専門知識を有し、産業システムの本質を理解できる。2. 課題発見力と実践的研究の遂行能力社会科学の幅広い学識を有し、産業システムに対して理論と実践を用いて多面的な考察及び的確な分析を行い、産業システムの課題を発見できる。また、研究課題と目標を適切に設定し、論理的思考及び適切な研究手法を用いて実践的研究を着実に進めることができる。3. コミュニケーション能力とリーダーシップコミュニケーション能力を有し、多様なステークホルダーと意思疎通を図り、協働することができる。社会や組織においてリーダーシップを発揮することができる。4. 情報分析力·発信力必要な情報を効率よく収集·整理し、データ分析手法を用いて研究対象や課題を定量的、定性的に正確に分析し、課題解決の道筋を示すことができる。また、その成果を的確に発信できる。5. 修士課程修了者としての姿勢修士課程修了者として豊かな人間性を有し、地域社会の持続可能な発展に強い関心を持ち続け、実践的研究能力を用いて新たな価値創造を主体的に導くことができる。1年次に産業システム創成専攻の学生が共通的に身につけるべき専攻分野の研究に必要な基礎的技能を養う専攻基礎科目を配置し、また、併行して、「新たな価値の創造や地域社会の問題解決」という研究科の教育理念に関連するテーマを分野横断的に考察し、幅広い思考力を涵養する研究科基礎科目を配置する。2. 専門科目では、専門科目(理論科目)と専門科目(実践科目)を1年次にバランスよく配置し、他コース他専攻及び他研究科の専門科目(講義系又は理論科目)を5又は6単位まで履修可能とすることで、幅広い知識と俯瞰的思考力を身につけさせる。専門科目(実践科目)には、実践的な研究能力を養成するために、プロジェクト研究などの科目を配置する。産業システム創成専攻の3つのポリシー専攻のディプロマ·ポリシー(DP:修了認定·学位授与の方針)専攻のカリキュラム·ポリシー(CP:教育課程編成·実施の方針)

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