11Ehime University Graduate School of Humanities and Social Sciences 研究分野は、日本語学です。全国で屈指の多種類のアクセントが存在する県として知られる愛媛県を中心に、中国・四国諸方言アクセントに関する研究をおこなっています。また、日本語を母語とする高校生や大学生を対象とした日本語教育(日本語リテラシー教育)に関する研究もおこなっています。 専門分野である一般言語学とドイツ語学の中でも、意味論的な分析と対照言語学に力を入れて私は研究をしています。ドイツ語は、同じ印欧語である英語やフランス語と共通点もたくさんある反面、同じ文法形式でも用法に大きな違いがあるなど、興味は尽きません。ドイツ語や言語について皆さんと一緒に考えていければと思います。 江戸時代の芸能について歌舞伎文化をキーワードに研究しています。役者の活躍する舞台が楽しまれ、本屋にならぶ演劇書が楽しまれるなど、さまざまなかたちで歌舞伎という文化は享受されていました。歌舞伎に影響を受けた文学作品も種々見られます。このような歌舞伎から展開した歌舞伎文化を研究しています。 唐代の詩人、特に白居易を中心に研究をすすめています。ここ数年の主要テーマは「漢詩と日本人」。授業や研究等で両者の関連性を調べていると、あらためて「漢詩と日本文化との広くて深い縁(えにし)」に驚かされることがしばしばです。五十歳を超えて、やっと文学研究の醍醐味がわかってきました。AKIYAMA Eiji学位 : 博士(文学)主な担当科目 : 現代日本語論研究【研究のキーワード】方言、アクセント、言語地理学NOGAMI Sanami学位 : Ph.D.(ドイツ)主な担当科目 : ドイツ語学研究【研究のキーワード】ドイツ語学、意味論KAGURAOKA Yoko学位 : 博士(文学)主な担当科目 : 日本芸能史研究【研究のキーワード】日本芸能、歌舞伎、近世文学MOROTA Tatsumi学位 : 博士(文学)主な担当科目 : 中国古典文学研究【研究のキーワード】唐詩、白居易、和漢比較文学 英語と英語学。どちらも魅力的ですが、外国語習得の魅力のひとつは、ご自身の第一言語(たとえば日本語)への新たな視点が得られるところにあります。身近な語彙から文学作品や俳句、歌詞など芸術作品としてのことばまで、私たちの日常はことばの宝庫。生きた人間の生きたことばに言語学的視点からアプローチしましょう。 中世から近世にかけての文学·学問の諸相について研究しています。具体的には五山僧、公家学者らが古典籍をどのように享受していたかを明らかにするべく、当時の日記·記録類や抄物·注釈書を分析しています。テクストの背後にある思想、歴史、文化等を視野にいれた考察を大事にしたいと思っています。 専門は日本近現代文学で主に小説を対象に文化誌や朝鮮表象の研究をしています。大学院の授業では、感情教育に重きをおく日本的な文学のいとなみを精確に位置づけながら、小説や批評を講読します。たとえば近代小説を同時代の読者の視点で読むと、普通の読書では味わえない小説のかたちが見えてきます。 私の研究内容は、類似点が多いと言われる日本語と朝鮮語が、決して対称ではないことを、複数のバリエーションを持つ翻訳実態のデータに即して、実証的に示すことです。また、戦後の在日朝鮮人のための民族教育問題にも関心があり、GHQによる検閲資料や朝鮮人学校の教材資料の調査にもあたっています。IMAIZUMI Shinako学位 : 博士(言語文化学)主な担当科目 : 英語動態論研究【研究のキーワード】英語学、語彙意味論、日英語比較TANAKA Naoko学位 : 博士(文学)主な担当科目 : 日本中世文学研究【研究のキーワード】中世文学、軍記、学問・注釈、和漢比較NAKANE Takayuki学位 : 博士(文学)主な担当科目 : 日本近現代文学研究【研究のキーワード】日本近現代文学、文芸批評、文化誌CHI Jong Hi学位 : 文学修士主な担当科目 : 朝鮮言語文化論研究【研究のキーワード】朝鮮語学、翻訳法文学専攻 人文学コース・教員紹介秋山 英治 教授野上 さなみ 准教授神楽岡 幼子 教授諸田 龍美 教授今泉 志奈子 教授田中 尚子 教授中根 隆行 教授池 貞姫 教授
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