愛媛大学ガイドブック2022
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Ehime University Guide Book21私は現在、プロテオサイエンスセンターに所属し、生体内で不要になったタンパク質分解の目印を切断する酵素の阻害剤開発というテーマのもと研究を行っています。私たちの体は、多数のタンパク質によって構成されており、不要になったタンパク質が分解されず蓄積すると、疾患の原因になることがわかっています。そこで、特定の不要タンパク質が分解システムによって適切に分解されるよう促す化合物の開発を行っています。私は、高校の授業で行った実験がきっかけで化学についてもっと知りたいと思い、工学部応用化学科に入学しました。今の研究テーマと出合ったのは研究室に配属されてからですが、勉強していくうちに目的や楽しみを見つけ、充実した研究生活を送っています。プロテオサイエンスセンターでは、コムギ無細胞合成技術を用いて基礎研究から応用研究まで行える体制が整えられています。また、応用研究では、病気の治療法や薬剤スクリーニング、新規のマラリアワクチン開発などが進められており、大学・国内外の研究機関とも共同研究が精力的に行われています。このような環境の中で過ごすうち、徐々に自分の研究に関する論文を探して読んでみたり、実験計画をたてて結果から予想してみたりと、主体的な取り組みができるようになってきていると感じています。私は研究開発に関わる職に就きたいという希望があり、3年次に研究室に配属されてから大学院への進学を決めました。就職先では、研究活動の中で身につけた考え方や取り組み方を活かしていきたいと思っています。Students’ Voices研究の中で見出す、学びの楽しさ理工学研究科 物質生命工学専攻 1年生 [ 愛媛県立今治西高等学校卒 ]檜垣 佳奈 さん06充実した研究生活で

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