愛媛大学法文学部ガイド2022
12/24

lobal Studies Courseグローバル・スタディーズ履修コースG10EHIME UNIVERSITY FACULTY OF LAW & LETTERSCOURSE REPORTSTUDENT VOICEグローバル・スタディーズ履修コース昼間主コースふじ もと あ す か藤本 亜寿香愛媛県立宇和島南中等教育学校出身アジア地域研究基礎演習への招待 インド北東部から、この春、イボさんという方を日本にお招きしました。40年前にイボさんは半年間、日本に留学されていました。その留学中ご自身の指導教員だった日本人のN先生のことを、イボさんは慕っておられました。「N先生は私の“父”であり“兄”です。N先生と出会っていなければ、今の私はありません。」N先生はすでに亡くなられたのですが、そのご家族と連絡がとれたので、今回の訪日中に一緒に訪ねることになりました。 当時住んでおられた町の駅に到着するとイボさんは、懐かしい!と急に饒舌になりました。しかしN先生のお宅に向かって歩き始めると一転、すっかり無言になり、歩くスピードはグングン速まり、あっと言う間にN先生のお宅に到着しました。玄関のドアは、開かれていました。イボさんが「奥さまー、奥さまー」と呼びかけ、ご夫人と娘さんが出てこられるとイボさんは、崩れ落ちるように膝を折り、大声でおいおいと泣き出し、ご近所中に泣き声が響き渡りました。私も同行したイボさんの同僚アマルさんも、もらい泣きしてしまいました。 大切なのは、出会いと対話、そして現地に足を運ぶことです。 愛媛大学法文学部は、学生の海外体験を積極的に支援しています。いし ざか しん や石坂 晋哉 准教授アジア地域研究大学ならではのさまざまな体験を 入学した段階では進みたいコースが決まっていなかったので、幅広い分野の授業を履修し、自分が学びたいことは何であるか、吟味したうえでグローバル・スタディーズ履修コースを選択しました。大学では、自分の視野や行動範囲を広げていこうと心がけています。サークルでは国際交流イベントを企画し、留学生との交流を深めています。来年はマレーシアでのボランティア活動やインド・フィールドワークに参加する予定です。国境を越えた出会いと対話

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る