愛媛大学法文学部ガイド2022
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Policy Studies CourseLaw and 6法学・政策学履修コースEHIME UNIVERSITY FACULTY OF LAW & LETTERSCOURSE REPORTSTUDENT VOICE法学・政策学履修コース昼間主コースよし もと きよ の■本 清乃近畿大学附属高等学校出身刑法総論Iへの招待 刑法総論では、刑法の機能や刑法の沿革といった「刑法そのもの」についても学びますが、メインは「犯罪論」です。刑法総論においてイメージするべき「犯罪」は、「一般概念としての犯罪」、すなわち、個々の犯罪類型を包括する上位概念としての一般的な犯罪概念です(殺人罪や窃盗罪といった「個別類型的な犯罪」をイメージする人も多いでしょうが、それは刑法各論においてイメージするべき「犯罪」です。)。この一般的概念の解明を行う部分を「犯罪論」といいます。 「犯罪論」は、犯罪論体系を構築するという目的がありますが、それには、法実務家の判断をコントロールし、判断のガイドラインを提供するという意味があります。この授業では、教科書に沿って著者の思考をトレースすることで、どのような「体系」が構築されているのかを知ることがひとつの目標になりますが、さらに進んで、ひとつの問題(たとえば、Aを殺害するつもりが、攻撃がそれて関係のないBに当たり、Bを死亡させた場合の罪責)でいいので、「自分はどう考えるか」を探求してもらえたら、講義を担当する者にとってとても嬉しいことです。 私は法学、特に公法を学びたいと思い、法文学部に入りました。 まだ一回生なので、法学だけでなく様々な分野の基礎を学んでいますが、後学期で受講している刑法総論Iでは、六法や判例を参考にして法学を学ぶ上で重要な基礎を学んでいます。 将来の大きな目標として公法を扱う職に就くことを掲げており、受講する際のモチベーションになっています。た がわ やすひろ田川 靖紘 准教授刑法法学の基礎となる学び体系的思考を学ぶ

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