愛媛大学法文学部ガイドブック2023
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Policy Studies CourseLaw and 7法学・政策学履修コースEHIME UNIVERSITY FACULTY OF LAW & LETTERSCOURSE REPORT 日本では現在、県や市町などの自治体が住民に近いさまざまな公共サービスを担いながらも、国がそのやり方を導くという形がとられています。他方で、国と自治体が明確に役割分担し、口を出されることなくやっている国もあります。全国一律で足並みをそろえようとする国がある一方、自治体間で競争が行われ、サービスの質にばらつきがある国もあります。 日本の感染症対策は、わが町の教育指針は、地域における環境への取り組みは、どうなのでしょうか。こうした具体的なテーマをもとに、公的な組織やルールが社会の中でどのように機能しているのか(あるいはいないのか)を考えていきます。STUDENT VOICE法学・政策学履修コース昼間主コースた ご  ゆ  り な多胡 友梨那島根県立松江北高等学校出身STUDENT VOICE法学・政策学履修コース昼間主コースわたなべ たく み渡部 拓海愛媛県立松山北高等学校出身行政学法政専門演習への招待 ある国の、ある自治体における、何の変哲もないルールや制度が、本当に良いものなのか、あるいはそうでもないのか?そうしたことを考える手がかりとして、2つの比較の視座を持つと便利です。1つは横の比較、つまり他の国や他の自治体との同時代における比較です。もう1つは縦の比較、つまり過去の歴史において、どのような背景と事情があってこの制度に行きついたのかを知ることです。おおた きょうこ太田 響子 准教授大学ならではの学びを楽しむ 私は日本だけでなく海外の行政課題についても興味があり、視野を広くしたいと考え、太田先生のゼミを志望しました。ゼミでは地方自治に限らず、日頃ニュースで取り上げられているような話題をより深く学ぶこともでき、とても充実した時間を送っています。また、グループディスカッションを通し、一緒にゼミを受けている同級生や先輩方とも互いに意見を出し合うことで、考えを深めることができています。皆さんもぜひ、法文学部で学びましょう。社会の抱える課題に向き合う 私は大学での様々な学びから、自分の地元のような地方自治体が抱える課題や社会問題について意識するようになり、それらを解決するうえで重要な政策や行政の仕組みについて学べる政治学に興味を持ちました。ゼミでは輪読を通して生じた自分や他のメンバーの疑問が全体で共有され、考える機会が与えられるので課題を探求し、思考する力が鍛えられます。みなさんも法文学部で一緒に学んでみませんか。比較の視座を持つ

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