lobal Studies CourseG9グローバル・スタディーズ履修コースCOURSE REPORTSTUDENT VOICEグローバル・スタディーズ履修コース昼間主コースこれさわ是澤 れいら松山聖陵高等学校出身EHIME UNIVERSITY FACULTY OF LAW & LETTERS英語学特講Iへの招待 英語学はいわゆる「語学」ではありません。英語や日本語など身近なことばを見つめることで、私たち人間の心のしくみを探ろうとする分野です。たとえば、mustとhavetoはともに義務をあらわす表現として学びますが、前者は「○○しなくちゃ!(ワクワク)」という自分の内側からわきあがる気持ちが原動力になる場合に使うことが多いのに対して、後者は状況からそうせざるを得ない場合によく使われます。このようにことばの世界はそれを使う私たちの心の世界と深く結びついています。そこで、英語学特講Iでは、私のもうひとつの専門分野である歌詞の翻訳を取り入れ、ことばは生きているということを体感できるような授業を目指しています。何気なくCMで流れてきて心惹かれた曲の歌詞が研究対象になることもあります。音の響きはもちろん、文法や語彙などさまざまな側面から歌詞を読み解くことが、ことばの世界への新たな扉を開けてくれるかもしれません。よろしければ、是非ご一緒に。いまいずみ し な こ今泉 志奈子 教授英語学STUDENT VOICEグローバル・スタディーズ履修コース昼間主コースひろ せ ゆうだい廣瀨 雄大兵庫県立北摂三田高等学校出身ことばを通して出会う新たな自分 ことばとは、目に見えるかたちと目に見えない意味とが結びついたものです。この講義では、音楽という身近な素材を通して、実際に歌詞の一部の翻訳に取り組みます。様々な側面からことばの世界と向き合っていく中で、ことばはまるで遠い異国の地から虹がかけられるようにわたしと結びつき、わたしを新しい世界へと誘ってくれます。そのような体験はたまらなく魅力的で、美しいものです。皆さんも、どこまでも広がっていく世界の先に、自分の知らなかった新たな自分と出会うことができるかもしれません。翻訳を通して、ことばの温もりに触れる この講義では、英語で書かれた歌詞の対訳を行います。歌詞を多角的に観察し、ことば一つ一つに向き合い、ことばを大切に扱うところから始まります。翻訳とは、私たちが考えている以上に繊細さを伴う作業です。受講生たちの翻訳作品を鑑賞してみると、扱っている素材は同じなのに、一つ一つの作品にことば選び・口調・語感の違いがあり、それらは十人十色です。翻訳を通して、ことばの体温や手触りを感じることで、吹く風に色が付き、いつもの世界が立体的に見えてくるかもしれません。歌詞の世界から人のことばに触れる
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