学生生活の手引2021
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新入生へのメッセージ学長仁 科 弘 重 新入生の皆さん,ご入学,おめでとうございます。これから始まる大学生活に大きな期待を持たれていることと思います。これからの4年間あるいは6年間をいかに過ごすかは,皆さんの将来の人生の方向性を決めると言ってもよいくらい重要です。愛媛大学での学生生活の中で,次代を担うにふさわしい十分な知識と能力,そして豊かな人間性を是非とも養ってください。 愛媛大学は,「輝く個性で 地域を動かし世界とつながる大学」を創造することをビジョンに掲げ,「地域を牽引し,グローバルな視野で社会に貢献する教育・研究・社会活動を展開する。」という基本方針のもと,さまざまな取り組みを行っています。教育面では,「愛大学生コンピテンシー」を策定し,卒業までに学生の皆さんに身につけてもらいたい「5つの力」と「12の具体的な能力」を示しています。詳しくは愛媛大学のHPやパンフレットで確認いただければと思いますが,その中でも,特に,「自立した個人として生きていく能力」や「社会や組織の一員として生きていく能力」を高めていただくことを切に願っています。 さて,新型コロナウイルスによる感染症拡大に伴って,愛媛大学でも,昨年度は,遠隔授業を中心とした時期,対面授業と遠隔授業を併用した時期など,コロナ禍への対応に追われた1年でした。本来,対面で行うべき授業までも遠隔で開講したり,教職員の側も苦渋の選択の連続でした。無論,学生の皆さんも,より厳しい体験をしてきたと思います。しかし,コロナ禍を「災い」「不本意」という観点だけで理解するのではなく,「従来の価値観から解き放され,自由な発想で新たなことにチャレンジすることが許容される社会になる可能性がある」と考えて欲しいと思います。一方,そのためには,「自らの人生は,自ら考え,自ら設計し,自ら責任をもつ」覚悟も必要です。 コロナ禍という未曾有の困難を,学生時代という多感な時期に過ごすことになる皆さん方が,今後の新たな秩序,システムに基づく社会,そして,Sustainableな(持続可能性のある)世界とResilientな(復元力のある)地域社会,これらの構築に大きな貢献をされることを,期待しています。このブランドマークは,「地域にあって輝く大学」を目指す愛媛大学が「愛媛の知の拠点(ドット・エヒメ)」になることを決意表明しています。また,左の円は太陽を,右のeは躍動する姿を,そしてその全体はすこやかに伸びていく新芽を表しています。愛媛みかんを連想させる黄色は明朗さ・快活さの象徴です。大学の文字を中央に置き,本学の前身5校を石鎚山の五葉松にたとえ,伸びゆこうとする愛媛大学(EHIME)と合わせて,外側に意匠したものです。このマスコットキャラクターは,愛媛大学の頭文字Eと愛媛みかんを組み合わせたものです。遠くを見つめる澄んだまなざしと穏やかな表情は,純粋で素朴な若者の豊かな将来性を示しています。愛称「えみか」も愛媛とみかんのコラボレーションで,微笑みを浮かべたキャラクターに似つかわしい名前です。ブランドマーク学  章マスコットキャラクター

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