理学部案内2022
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地球の構造と発達を知る高温高圧実験や物性測定、データ解析やコンピュータシミュレーションなど、さまざまな物理の手法を駆使した研究を行っています。 これにより、直接目に見ることのできない地球や他の惑星の内部の物質や構造、さらにその進化を解明することを目的としています。地球の表層環境の進化を探る地球の表層環境の歴史的変遷を明らかにするために、野外地質調査、堆積物の解析、微化石(放散虫など)や大型化石(脊椎動物、植物、中生代海生軟体動物など)の比較記載研究・古生態および古環境解析・理論形態学的研究などをしています。我々が住んでいる惑星である地球には、まだまだ我々の知らないことがたくさんあります。地学コースでは、地球の歴史、地質、化石、岩石鉱物、地球と惑星の内部、海洋環境などをキーワードに、様々な観点と手法で地球に関する研究と教育がおこなわれています。教育では、野外調査や室内実験を中心とした幅広いカリキュラムを準備していて、さまざまな側面からのアプローチによる地学を学ぶことにより、地球についての豊富な知識を得ることができます。地学コースで学んだことを武器にして、卒業後は、専門知識を活かした地質や環境のコンサルタント、技術系の公務員、地学教員などの職業についたり、大学院へ進学してさらに地球についての研究を深めることもできます。地球の内部の流体力学シミュレーショントロオドン類の頭骨岩石・鉱物の成因を解くみなさんは美しい岩石・鉱物についつい見入ってしまった経験がありませんか?地球の大部分は岩石・鉱物からできていますが、いったいどのように形成したのでしょうか。私たちは天然に産する様々な岩石・鉱物の成因を解明することを目的として、野外地質調査、岩石・鉱物の化学分析、電子顕微鏡観察や高温高圧実験といった様々な手法を駆使して研究を行っています。海洋循環の仕組みを明かす海洋循環やこれに伴う物質輸送の仕組みを解明すべく、海洋観測や数値モデリングなど、様々な方法を駆使して研究に取り組んでいます。研究対象は、瀬戸内海など内湾域から、東シナ海などの陸棚域や、北太平洋などの外洋にいたるまで多岐にわたっています。花崗岩ペグマタイト中の煙水晶調査船いさなでの採水風景16Earth Sciences地球の過去を学ぶ、地球の現在を知る、地球の未来を想う。主な研究分野地球物理学系地質・古生物学系岩石・鉱物学系海洋学系地学コース

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