愛媛大学ミュージアム事業活動

「人新世の到来-人類の未来を決定する2030年までのカウントダウン-」展
名称
人新世の到来-人類の未来を決定する2030年までのカウントダウン-
期間
令和7年2月3日(月)~令和7年5月10日(土)
主催
愛媛大学先端研究院沿岸環境科学研究センター
会場
愛媛大学ミュージアム 企画展示室
概要

趣旨

地球は、人新世という元の安全な地球環境を取り戻せない閾値を何度も超えるハイリスクな時代に入った。その一つのターニングポイントとなる2030年までの一刻一刻は、地球の次の1000年を決定する極めて重要な時期である。未来の世代に安全な地球環境を残せるかどうかは、今生きている私たちがこの6年で何をするかで決まる。
この時に、我々がいかに地球環境の深刻な事態を招いてしまったか、このまま放っておけば地球環境はどうなるのかを一人一人が認識することが今求められている。その認識は、未来を含む人類社会の将来を左右する。
本企画は、科学的知見を基にその認識の醸成に貢献するものである。

展示概要

「私たちは、地球環境を大きく変えてしまう2030年に向かっている?」
この問いを探り、パネルや映像を用いて解説する。

展示内容

パネル1.【異常な大気CO2濃度の高まり】過去2万年間のCO2濃度変化と全球平均気温を展示
パネル2.【これだけ高いCO2濃度は、過去270万年間で一度もない!】鮮新世から第四紀という時代の気温と二酸化炭素濃度のグラフを展示
パネル3.【第四紀という地質時代の地球環境ではなくなる】北極からみた氷床と海氷の分布を展示
パネル4.【極氷融解による海水準の上昇】グリーンランド氷床(と南極氷床の一部)が解けてしまった場合の海水準上昇で海に沈む土地を視覚的に表す地図を展示
パネル5.【私たちは、未来の世代に安全な地球環境を残すことができる最後の世代】IPCCから報告された、気温変動予測を展示
パネル6.【私たちは人新世という時代に生きている】地質時代と人新世の到来のイメージ図を展示
パネル7.【人新世の到来の地質学的証拠ーその1】別府湾の地層中のマイクロプラスチックの濃度変化を展示
パネル8.【人新世の到来の地質学的証拠ーその2】別府湾海底堆積物から見つかった、数々の人為影響の痕跡の証拠を展示
パネル9.【人新世をもたらしたのは誰か?「2030年のタイムリミット」】別府湾海底堆積物の岩石薄片標本を展示

観覧者数
2,140人