プレスリリース

40年以上不明だったトラフグの致死性疾病「口白症」原因ウイルスの全ゲノムを解読
アムヌーンウイルス科の新しい系統として新種魚病ウイルスを報告

愛媛大学先端研究院沿岸環境科学研究センターの仲山慶講師は、福井県立大学海洋生物資源学部の末武弘章教授らの研究グループに参画し、トラフグ養殖に大きな被害をもたらす感染症である「口白症」の原因ウイルスの全ゲノム配列(8本のRNA分節)を明らかにしました。解析の結果、このウイルスはアムヌーンウイルス科に属するものの、既知のウイルスとは異なる新しい系統のウイルスであることが分かり、新属・新種としてクチジロウイルス・フギナムKuchijirovirus fuginumを提案しました。

研究のポイント

・トラフグ養殖に甚大な被害をもたらす「口白症」の原因ウイルスの全ゲノムを解読
・口白症ウイルスが8分節RNAゲノムであることを同定
・系統解析により、本ウイルスがアムヌーンウイルス科の独立系統であることを示し、新属新種としてクチジロウイルス・フギナムを提案

論文情報

論文名:Genome sequencing and analysis of kuchijirosho virus identify it as a novel member of the family Amnoonviridae within the order Articulavirales
論文著者:米加田徹(岡山理科大学)、末武弘章、瀧澤文雄、宮台俊明(福井県立大学)、仲山慶(愛媛大学)、北村真一、一色正(三重大学)
掲載誌:Archives of Virology(Published: 29 January 2026)
巻・論文番号:Volume 171, Article 66(2026)
DOI:10.1007/s00705-025-06505-0

本件に関する問い合わせ先

愛媛⼤学先端研究院沿岸環境科学研究センター
仲⼭ 慶