未来の愛大生へ

2025.12.04
有意義な大学生活を送るために

中奥 竜樹

●法文学部(令和5年度入学)
●岡山県立倉敷南高等学校

「人生は何事もなさぬにはあまりにも長いが、何事かをなすにはあまりにも短い」

これはかの有名な小説家中島敦の言葉ですが、長年私には成し遂げたい夢がありました。それは「地域活性化に貢献する」という夢です。きっかけは、昔は繊維産業で栄えていた地元が年々廃れていくのを目の当たりにして、寂しさと悔しさ、そして無力感を感じたことでした。

せっかく大学に入学して時間的な余裕ができたのだから何か将来のためになることをしたい。そう考えた私はいろんなセミナーに参加しました。そこで出会ったのが「地域活性団体しまいる」でした。この団体は松山市の沖合に浮かぶ人口900人ほどの島「興居島(ごごしま)」を中心に活動しており、町内会と連携して地域行事の運営や農作業のお手伝いを行っています。

また興居島レモンの知名度向上と興居島の交流人口増加を目的に、私自身が「MARS24(マルス)」というNPO団体を立ち上げました。この団体では松山市から補助金をいただきながら広報誌の発行や興居島レモンを使用した商品の販売、小学校での食育授業などの活動を行っています。

活動はうまくいくことばかりではなく、時には思い悩むこともあります。けれど地域の方々から感謝の言葉や喜びの声をいただくこともあり、そのたびに「やってきてよかった」と心から思います。 現在は3回生として、2つの団体の代表を務めています。学業や就職活動との両立は大変ですが、周りの人々に支えられながら忙しくも充実した日々を送っています。

以上の経験から皆さんに伝えたいことは、大学生のうちに自分が夢中になれるものを見つけることが大切だということです。まだまだ若輩者の私が言うのもなんですが、周りの目を気にせずに泥臭く努力ができるのは若者の特権だと思います。 部活でも、勉強でも、バイトでも、なんでも構いません。なにか1つ自分が夢中になれることを見つけたら全力でそれに取り組んでください。そうすればおのずと道はひらけてくるはずです。

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