令和7年5月20日(火)、令和7年度高圧ガス保安教育講習会をオンラインで開催し、学生及び教職員あわせて約210人が参加しました。本講習会は、高圧ガスの取扱者に対する保安教育として法令により受講が義務づけられており、主に高圧ガスの取扱経験が3年未満の教職員及び学生を対象として開催したものです。
はじめに、研究・産学連携推進機構学術支援センター物質科学研究支援部門の鎌田浩子副技術長から、本学の高圧ガス設備や容器の取扱方法、注意点、液体窒素汲み出し手順について説明がありました。併せて、つい無意識に行ってしまいがちな操作に潜む危険についても具体例を挙げながら注意喚起がなされ、安全確保の重要性が強調されました。
続いて、四国大陽日酸株式会社の坂本一仁常務取締役から、高圧ガスの特性と安全な取扱について、動画等をまじえて説明がありました。また、高圧ガス容器のバルブを急激に開放した際に発火した事故を例に挙げ、圧縮発火器を用いた模擬実験により、発火の原理について説明がありました。さらに、圧力調整器の取り付けから高圧ガス容器のバルブ開放に至るまで、各手順の注意点を示しながら、実演が行われました。
最後に、高圧ガス適正管理分科会の谷弘幸分科会長から、「基本的な事項をおろそかにせず、実験を行う際には常に安全に留意し、事故のないよう安全確保に努めていただきたい」と挨拶がありました。
安全環境課では、今後も教職員及び学生を対象とする安全衛生等に関する講演会を開催し、本学構成員のリスク管理に対する意識向上を図っていきます。




<安全環境課>