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沿岸環境科学研究センター(CMES)の野見山桂准教授が「日本環境化学会第32回環境化学論文賞」を受賞しました【7月16日】

令和7年7月16日に山形県で開催された第33回環境化学討論会(第4回環境化学物質合同大会)において、沿岸環境科学研究センター化学汚染・毒性解析部門の野見山桂准教授が、「日本環境化学会第32回環境化学論文賞」を受賞しました。

本研究は、ペットフードに有機ハロゲン化合物(OHCs)がどのくらい含まれているかを調べ、ペットの健康への影響を評価するというもので、本論文では、各有機ハロゲン化合物の汚染には、生産国別の特性があることを明確に示しました。
また、特にサーモンを主成分とするフードが高リスクであることを指摘しています。
健康リスク評価では、ポリ塩化ビニフェニル(PCBs)の曝露により、ハザード指数(HQ)が1を超えるペットフードが多数確認され、ペットの健康保護に関し、警鐘を鳴らしたことが評価されました。
環境化学の観点から、本研究はペットを通じた人間社会の化学物質曝露の評価や、環境中の汚染物質のトレーサビリティを明らかにする上で重要な成果となります。

受賞論文:Assessment of Organohalogen Compounds Contamination in Pet Food and Associated Health Risks: A Case Study in Japan
Environmental Monitoring & Contaminants Research 2024 Volume 4 Pages 38-54
DOI: https://doi.org/10.5985/emcr.20230009

賞状

<沿岸環境科学研究センター>