令和7年9月4日(木) 〜 5日 (金) に叡啓大学で開催された環境科学会2025年会において、沿岸環境科学研究センター(CMES)化学汚染・毒性解析部門の安原芽生さん(理学部化学コース4年生)が「優秀発表賞(富士電機賞)」を受賞しました。
安原さんの発表演題は「二枚貝の軟組織に適用可能なPFAS分析法の確立と瀬戸内海沿岸域のモニタリング調査」で、沿岸環境科学研究センターの国末達也教授と田上瑠美准教授の指導のもと取り組んだ研究成果の発表でした。
安原さんの研究は、二枚貝の軟組織に適用可能な37種のペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(PFAS)の高精度分析法を確立し、瀬戸内海沿岸域の汚染実態と地理的分布を初めて明らかにしたものです。既に残留性有機汚染物質(POPs)として登録されているペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)、ペルフルオロオクタン酸(PFOA)、ペルフルオロヘキサンスルホン酸(PFHxS)だけでなく数種の新興PFAS汚染が瀬戸内海沿岸に及んでいること、そして汚染レベルは採取地点で異なり地域特有の汚染源の存在を示唆した点が評価され受賞に至りました。
<沿岸環境科学研究センター>