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農学部の学生や農学研究科の教員らが、日本木材学会中国・四国支部第36回研究発表会において「日本木材学会中国・四国支部研究発表賞」を受賞しました【9月19日(金)】

令和7年9月18日(木)、9月19日(金)に、愛媛大学樽味キャンパスで開催された「日本木材学会中国・四国支部第36回研究発表会」において、農学部生物環境学科森林資源学コース4年生の本宮隆誠さん(森林資源利用システム研究室)、農学部卒業生の平野僚さん、農学研究科の杉元宏行准教授、高松さくら特定研究員が、「木材の可視光分光特性に及ぼす抽出成分の寄与」についてポスター発表し、優れた発表であることが認められ、「日本木材学会中国・四国支部研究発表賞」を受賞しました。

木材は建築物などに適切に利用されることで、貯蔵された炭素の固定が維持され、地球温暖化の抑制に貢献します。このため、視覚的に訴える木材の需要が増加しており、その意匠性の重要性が高まっています。なかでも「色」は、木材の意匠的価値を決定する上で特に重要な要素の一つです。木材の色を決定づける構成成分として抽出成分が挙げられますが、その成分と色との関係について定量的な評価は十分に行われてきませんでした。
本研究では、広範な樹種における抽出成分と木材色との関係を明らかにするため、商業的に利用頻度の高い5樹種を対象とし、成分抽出前後での可視光分光特性の変化を測定しました。その結果、抽出成分と木材中の他成分との相互作用や、木材構造に基づく光散乱の影響が、抽出成分と色との関係を複雑にしていることが示されました。

受賞した本宮隆誠さん

<農学部・大学院農学研究科>