お知らせ

大学院連合農学研究科1年生の阿部風音さんが「学生優秀発表賞」を受賞しました【9月19日(金)】

令和7年9月18日(木)、9月19日(金)に岡山大学で開催された「日本農芸化学会2025年度関西・中四国・西日本支部合同大会」において、大学院連合農学研究科1年生の阿部風音さん(生物有機化学研究室)が、「学生優秀発表賞」を受賞しました。

受賞タイトルと概要

「ニッポンクサカゲロウ成虫のタンパク質性緑色色素の解明」

ニッポンクサカゲロウ成虫の体色は鮮やかな緑色です。この緑色は敵から身を守るカモフラージュ効果があると考えられていますが、本来の生理機能は不明です。本研究では、成熟したメス成虫のみに認められる緑色の体液が、pHや熱の変動にどの程度影響を受けるのか調べるとともに、体液の色調に関連する重要なタンパク質を突き止めました。また、RNAiを駆使してこのタンパク質の発現を抑制することにより、産卵された卵の色調と成虫の体色に変化が認められることを明らかにしました。様々な体色を持つ昆虫が存在している中で、本研究を通じて緑色になるメカニズムを解き明かすことにより、進化のダイナミクスに迫ることができると考えられます。

受賞者からのコメント

優秀発表賞をいただくことができて光栄です。日頃から支えてくださる先生方や研究室の皆さん、これまで様々な場で貴重なご意見や励ましをくださった方々へ心から感謝いたします。今回の学会でたくさんの方に発表を聞いていただけたことを嬉しく思うと同時に、有難く感じています。発表を通して鋭い視点からのご質問をいただくことができ、今後の課題にも気づくことができました。今後、さらに探究心を持って研究に取り組み、この経験を次に繋げていきたいです。

<大学院連合農学研究科>