令和7年11月21日(金)に総合情報メディアセンター主催で、部局等情報システム責任者・情報システム管理者・ネットワーク管理者をはじめとする教職員及び学生等を対象とした「情報セキュリティセミナー」を開催しました。
本セミナーでは、国立情報学研究所ストラテジックサイバーレジリエンス研究開発センター長の高倉弘喜教授を講師としてお招きして、ご講演いただきました。対面及びオンラインのハイブリッド形式で開催し、92人の参加がありました。
第1部では、国内・国外を問わず相次ぐサイバー攻撃による被害の現状を踏まえ、大学における情報セキュリティ管理体制の重要なあり方について、豊富なご見識をお持ちの高倉教授による「大学における情報セキュリティ管理体制のありかた」と題した講演がありました。
講演では、長期間の事業停止に追い込まれる事案も発生している最近のサイバー攻撃の事例を題材に、サイバー攻撃のトレンドや深刻さ、変化についてご紹介いただきました。特に、サイバー攻撃対策に求められるレジリエンスとスピード感の必要性が強調され、防御が困難なZero Day攻撃の存在が示す脆弱性管理の難しさや、新たな情報セキュリティの脅威となるMis/Mal/Dis information対策の重要性といった現代的な脅威についても深く掘り下げられました。
また、情報システムが利用できなくなる事案は、サイバー攻撃だけでなく災害時にも起こりうることが想定されます。そのため、大学において万が一の被害を想定したBCP(事業継続計画)を考慮した体制の構築が、教育研究活動の継続に不可欠であることについてご解説いただきました。
第2部は、EU-CSIRT(愛媛大学情報セキュリティ対策チーム)担当者が、愛媛大学におけるCSIRTの活動について報告しました。
総合情報メディアセンターでは、今後もこのようなセミナー等を開催し、教職員の情報セキュリティ意識の向上を図り、情報セキュリティ対策強化に努めてまいります。
<総合情報メディアセンター>

