令和8年4月1日(水)に大学院理工学研究科理工学専攻数理情報プログラム2年生(発表時点では1年生)の玉井愛菜さん、総合情報メディアセンターの阿萬裕久教授、川原稔教授、佐伯昌造特定講師が、「2025年度電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会研究奨励賞」を受賞しました。
玉井さんらは、同年3月2日に長崎県対馬市で開催された電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会に参加し、「変数名に使われる略語の傾向に関する定量的調査 ~ 名前変更リファクタリングの支援に向けた調査 ~」という題目で論文発表を行いました。
同研究会の研究奨励賞は、当該年度に電子情報通信学会ソフトウェアサイエンス研究会で行われた発表のうち、研究内容およびプレゼンテーションに優れたものであって、なおかつ登壇発表者が学生(社会人学生を含む)で第一著者であるものについて著者全員を表彰するというものです。
玉井さんらは、プログラム理解において重要な役割を果たす変数の名前に注目し、品質改善の一環で行われる変数名変更データを解析していく中で、略語の扱いに関して大量のデータを解析することでその傾向を定量的に示して分類するという研究成果を発表しました。
一般に、変数につける名前はプログラマの好みや経験に依存するところが大きいのですが、その一方でプログラミングにおける明文化されない慣行も一種の共通概念として存在しています。玉井さんらは、AI 等を用いた変数名の自動評価・推敲システムの構築に向けた基礎的研究として、変数に使われる名前、特に略語の傾向を定量的に捉えることを目的に大量のデータ収集と分析を行いました。研究会では玉井さんらの報告内容の有用性と将来的な発展の可能性が高く評価されて受賞に至りました。
この研究は、ソフトウェアの品質管理技術を促進する上で有用な手法の一つになると期待されます。


<総合情報メディアセンター>
