2006年8月に出版された国際学術誌「Journal of Environmental Monitoring」に、沿岸環境科学研究センター(CMES)の生物環境試料バンク(es-BANK)の施設概要とこれまでの研究成果を紹介した田辺信介教授の論文が掲載されました。
今回出版された学術雑誌は、2005年11月に米国サウスキャロライナ州チャールストンで開催された国際環境試料バンク (ISBN: International Environmental Specimen Banking) シンポジウムにおいて発表された論文の中で、とくに優れたものを選び特集号として編集したものです。
CMESの田辺信介教授は、Environmental Specimen Bank in Ehime University (es-BANK)、Japan for global monitoring のタイトルで執筆を要請され、厳しい審査を経て今回掲載の運びとなりました。
審査の過程で、論文に記述したいくつかの成果、すなわち過去40年間に世界各地から収集した生物環境試料を冷凍保存してきたこと、その数は約900種類、8万検体にのぼること、情報をデータベース化して化学汚染のモニタリング研究や毒性影響の研究に活用し国際級の優れた研究成果をあげてきたこと、試料の交換を通して国内外の多数の研究機関と共同研究を展開していること、などが高く評価され、世界に類のない先進的なバンク施設であることが認められました。
沿岸環境科学研究センター