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第16回愛媛大学学術フォーラムを開催しました【9月13日(金)】

 令和元年9月13日(金)、愛媛大学南加記念ホールで、第16回愛媛大学学術フォーラムを開催しました。今年度の学術フォーラムは“ストレスと健康”をテーマに掲げ、ストレスを感じやすい現代社会に対し、どのような科学的アプローチが可能であるか多角的視点から議論する場とすべく、テーマに関連する研究を行っている学内外の先生方にご講演をいただき、学内の教職員や学外からの参加者を含め、約50人が参加しました。なお、今回の特別講演およびテーマ関連講演は、テニュア教員育成制度におけるRDプログラムとして位置づけられています。
 始めに、宇野英満先端研究・学術推進機構長による開会挨拶があった後、特別講演として、産業医科大学神経内科学講座の足立弘明教授から、『認知症などの神経変性疾患の病因蛋白質によるストレスからの治療と健康』と題し、認知症の種類や具体的な症例などを交えながらご講演していただきました。講演では神経疾患の治療法は近年、様々な新規治療法が開発されてきているが、神経変性疾患の臨床試験は各疾患の自然歴を完成させ、バイオマーカーを活用して、適切な期間で行うことが必要であることなどを、お話しいただきました。
 次に、テーマ関連講演として、本学医学系研究科の伊賀瀨道也教授(「アンチエイジング」と「うつ」)、 プロテオサイエンスセンターの増本純也教授(細胞内ストレスセンサーとしてのインフラマソーム機能と疾患)、教育学部の上田敏子講師(ストレスフル社会を生き抜くためにーセルフケアという発想ー)が、講演を行いました。講演の中には、チェックリストに回答することで、自らの性格気質の特徴を知り、ストレスフル社会の中でどのようなセルフケアが個人に合っているかを解説するといった、医学的見地だけではない視点からの講演もあり、聴講者はそれぞれの講演に熱心に耳を傾けていました。
 続いて、今年度認定した3つのリサーチユニット、「東南アジア環境健康研究ユニット」、「運動器健康科学研究ユニット」、「高精度医療・トランスレーショナル研究ユニット」のリサーチユニット長から各リサーチユニットの活動等について報告があり、参加者からは今後の活動を期待するコメントが寄せられました。
 最後に、菅原卓也先端研究・学術推進機構学術企画室長から本フォーラムの総括があり、閉会しました。学術フォーラム終了後の研究交流会では、テニュア育成教員の先生方が企画・運営を行い、自身の研究内容についてポスターセッションを行うとともに、シニアの先生と意見交換を活発に行い、学内の研究活動の活性化に繋がる場となりました。

<研究支援課>