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愛媛大学医学部附属病院「中国・四国地区で唯一の成人心臓移植実施施設に認定後、初の心臓移植手術の実施」に関する記者説明会を行いました【6月10日(火)】

令和7年5月18日(日)、愛媛大学医学部附属病院において心臓移植手術を実施し、6月10日(火)に記者説明会を行いました。本院は全国で12番目、中国・四国地区で唯一の成人心臓移植実施施設として、令和6年3月に日本臓器移植ネットワークに登録され、認定後初、また、四国4県で初の心臓移植手術となりました。

説明会では、手術を執刀した心臓血管・呼吸器外科の泉谷裕則診療科長から、心臓移植の歴史と概要、移植手術件数や待機期間の推移、心臓移植施設が不足している状況等、国内の移植事情について説明がありました。手術から3週間が経過し、患者さん(レシピエント)の容体は安定しており、集中治療室から一般病棟に移ったことや、順調にいけば7月初旬に退院予定であるとの経過報告がありました。

続いて、循環器病センターの西村隆センター長が、患者さん(レシピエント)は拡張型心筋症であり、人工心臓を付けた状態で建築関係の仕事に従事し、約6年8ヶ月の待機期間を経て、今回の心臓移植手術を受けたこと、その期間中には子供が生まれたことなどを紹介しました。また、補助人工心臓や移植手術等の治療を必要としている多くの患者さんが、社会に受け入れられ、復帰できるよう、今回の説明会を通して広く社会の理解を呼び掛けたいと語りました。

本院は、今後も移植手術の実績を重ね、愛媛県及び中国・四国地域における高度医療提供体制の一層の充実に努め、地域の皆様により多くの治療の選択肢をお届けできるよう、一丸となって邁進してまいります。

<手術後の患者さん(レシピエント)のコメント>

「人工心臓で生活をしている間は、自分の後に続く、人工心臓を装着する若い人たちの希望や目標になれるようにと思って生活をしてきました。今回の事(心臓移植)も、あとに続く人達の希望になればいいなと思います。」

<医学部附属病院>