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先端研究院沿岸環境科学研究センターの岩田久人教授が「第35回環境化学功績賞」を受賞しました【6月24日(水)】

先端研究院沿岸環境科学研究センターの岩田久人教授が、一般社団法人日本環境化学会より「第35回環境化学功績賞」を受賞しました。

本賞は、環境化学の学問的進歩に対する貢献が極めて顕著な研究業績をあげ、その成果を本会での活動を通じて発表した会員に授与される栄誉ある賞です。岩田教授の受賞業績は「野生動物を対象とした化学物質応答機構の解明による環境毒性学への貢献」であり、世界をリードする卓越した学術成果に加え、共同利用・共同研究拠点「化学汚染・沿岸環境研究拠点(LaMer)」等の組織運営を通じた学術基盤の強化や次世代育成への功績が高く評価されました。

岩田教授は異物代謝酵素シトクロムP450や核内受容体の応答を指標とした化学物質の曝露量と誘導応答との関係および遺伝的種差に基づく応答の違いを体系的に解明し、野生生物のリスク評価に新たな技術的・理論的基盤を提供しました。さらに、多元的オミクスを用いた生体応答の網羅的解析により、細胞内情報ネットワークの攪乱と毒性発現機序の分子基盤を高解像度で解明し、作用機序に基づく毒性評価手法の確立に寄与しています。近年では、in vitro実験・in silico解析・機械学習を組み合わせたNew Approach Methodologies(NAMs)により、効率的・倫理的・高精度な野生動物リスク評価法の高度化にも貢献しています。

表彰式は、2026年6月に長崎市で開催された「第34回環境化学討論会(第5回環境化学物質合同大会)」において、執りおこなわれました。表彰式で岩田教授は「環境化学と環境毒性学をつなぐ:野生動物の化学物質影響評価に向けた研究の歩み」と題した受賞講演をおこないました。講演では、これまでの研究者としての歩みを振り返るとともに、環境化学と環境毒性学を融合させる意義や、野生動物の次世代リスク評価に向けた今後の展望が示されました。

受賞講演
賞状


<沿岸環境科学研究センター>