この度、四国県内でイヤナガゴミムシP. noboruitoi (徳島県と高知県の剣山系に分布)とジヨシナガゴミムシP. pseudohigonis (愛媛県と高知県の石鎚山系より南に分布)の2種が新たに発見されました。さらに、これらの仲間である5種が四国に、3種が九州に分布することが判明しました。この発見は、愛媛大学大学院農学研究科2年生の椎葉瞭太さん(吉冨研究室所属)が、修士論文研究の一環として四国と九州に分布するナガゴミムシ属のヒサマツナガゴミムシ種群について、野外調査や各地の博物館の標本調査を行い再検討した結果によるものです。
この2新種の基準標本は、愛媛大学ミュージアムで保管されており、8月5日(土)から開催予定の「昆虫展2023」にて展示予定です。また、本研究成果でまとめた論文が、2023年7月15日発行の日本昆虫分類学会の英文誌「Japanese Journal of systematic Entomology」に掲載されました。
昆虫展2023「えひめの昆虫・セカイの昆虫」
開催期間
令和5年8月5日(土)~10日(木) 10:00~17:00(入館は16:30まで)
会場
愛媛大学ミュージアム
※駐車場はありません。公共交通機関をご利用ください。
論文について
掲載誌
Japanese Journal of systematic Entomology(日本昆虫分類学会誌)
題名
Revision of Pterostichus (Sphodroferonia) hisamatsui Ishida and Shibata and its Relatives (Coleoptera: Carabidae) from Shikoku and Kyushu
著者
Ryota Shiiba