プレスリリース

株式会社よんやくと「食品残渣成分の免疫系への有効活用に関する共同研究」を開始

愛媛大学大学院医農融合公衆衛生学環と株式会社よんやくは、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向け共同研究を開始し、食品工場における食品残渣の有効活用策の確立に取り組みます。今回の共同研究では、お茶とコーヒーの製造時に発生する残渣に含まれる成分の詳細分析と免疫系への効果の評価に焦点を当てています。

本共同研究は、医農融合公衆衛生学環における「えひめ地域健康プラットフォーム構築」事業の一環となります。

具体的な取り組み

1.成分抽出・分析
愛媛大学農学部において、お茶とコーヒーの製造時に発生する残渣に含まれるポリフェノールなどの成分を抽出・分析します。これにより残渣に含まれる成分の有効活用の可能性を探求します。
2.免疫系への影響の評価
愛媛大学医学部において、抽出により得られた成分が免疫系へ与える効果を評価します。免疫調節効果に寄与する可能性を明らかにすることで、健康への影響を検討します。

参考

えひめ地域健康プラットフォームでは、医農融合公衆衛生学環のほか、医療機関、産業界、自治体、学内の各研究センターが有機的に連携し、地域の健康課題の解決に取り組み、特に、ヘルスデータサイエンスを重要な糸口の1つとして、医療・食を中心に様々なビッグデータを利活用します。その活動により得られた知見、連携による相乗効果などを蓄え、地域に還元していくとともに、健康を支える機能性食品の開発・提供体制の強化、食によるヘルスケア産業の創出、公衆衛生人材の養成・活用、医療・介護の質の向上を図り、誰もがより長く元気に活躍できる社会を実現します。

本件に関する問い合わせ先

愛媛大学大学院
医農融合公衆衛生学環/医学系研究科
教授 山下政克(免疫学講座)