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2025.07.16
“ことば”があふれるまち・松山で、“ことば”を学ぶ!?

秋山 英治 教授

●法文学部
●日本語学

愛媛大学がある松山では、夏目漱石の小説『坊っちゃん』にちなんだ「坊っちゃん列車」「坊っちゃん団子」をはじめ、「坊っちゃんスタジアム」や「坊ちゃん劇場」、松山市主催の文学賞「坊っちゃん文学賞」など、さまざまなところで「坊っちゃん」を目にします。中学校の国語教科書にも掲載されている『坊っちゃん』には、舞台となった松山のことば(方言)がさまざまなシーンで使われています(ただし、教科書に掲載されているのは、松山ではなく東京でのシーンですが……)。

『坊っちゃん』で使われている松山のことばの代表は、「なもし」です。江戸出身の坊っちゃんが話す江戸弁(べらんめえ調)がはやいということで、尋常中学校の生徒(現在の高校生)がゆっくり話してほしいとお願いするシーンなど、ストーリ展開上、重要なシーンで使われています。『坊っちゃん』によって一躍全国区となった「なもし」は、残念ながら使われなくなってしまいましたが、観光客を歓迎することば「ようおいでたなもし(ようこそいらっしゃいました)」など、今でもまちのなかで目にすることができます。

現在、松山市は、「ことばのちから」をキーワードにまちづくりに取り組んでいます。松山城などの観光地、松山空港などの公共交通機関、観光客・市民の商店街である松山ロープウェイ商店街など、まちのいたるところに、市民から募集した“ことば”が展示されています。そのなかで、私がもっとも好きなのは、松山城にある「息子よ!アンタのファーストキスは母ちゃんと済(す)んどんよ」です。おだやかで、あたたかく、そしてユーモアのある松山らしい“ことば”です。

皆さんも、この“ことば”があるふれるまち・松山で、“ことば”について学んでみませんか? 「激チャ」「東京ケーキ」「鳥の子用紙」「ラーフル」……。松山(愛媛)の“ことば”に魅せられること、まちがいなし!? です。

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